廿伍 ページ18
目を開ける、と、其処には私達の本丸と、なんら変わらない門があった、まぁ、家の方が大きいが、
鶴「ここか…?」
『うん、2095番、審神者【紅葉】、まぁ名前からして女ね、真名さえ掴めれば簡単なのだけれど……』
三「A、それは違う、ただ単に消せば良いということではない」
『……………………分かってるよ……』
厚「なぁ、どういう手段で入るんだ?」
『兎に角、見つからないように本丸内を探索しましょう、審神者は、主たちのお陰で会議に出席させてるから、今は不在みたい』
波「そうか!なら行こう!」
『お兄様は少し静かにしていてね』
________
神気を消しつつ、慎重に門を開ける、
すると。そこに広がっていたのは………
血。血。血。血。
先程入ってくる時、何かへんな結界が貼られているような気がした、それはきっと、政府が訪れた時、この真の光景を見られないよう、貼った結界であろう。
にしても、酷すぎる、
Aはガタガタと震え始めた、
『ぁぅ、ぁ、が………っぅ……』
鶴「A!しっかりしろ!!」
厚「A姐!大丈夫か!?」
『だい、じょ………カハッ!』
血が地面に広がる、
『ご、めん、心配、かけた』
フラフラと立ち上がるAを厚は止める、
厚「駄目だよ!どっかで休まねぇと…!」
『……………………大丈夫!全然辛くないし!ほら!この通りピンピン!!』
厚「でも……」
鶴「厚」
厚「鶴丸………」
鶴丸は首を左右に振り、歩いていくAの背中を見つめた、
鶴「今回の任務は、こんな事が何回もあるだろうが、誰にも言わないようにしてくれ、頼む」
鶴丸は頭を下げる、必死な瞳、厚はその瞳にぐっとやられた、
厚「嗚呼、判った」
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雪鰆 - めっちゃ面白いです!やっぱり鶴さんかっこいい〜 (2018年9月23日 14時) (レス) id: 835c76ad1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Dream | 作成日時:2018年5月26日 21時