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拾玖 ページ12

「!?」

鶴「さーてと、Aを返してもらいに来たぜ」

そう言うと、堕ちた鶴丸国永は、Aを強く抱きしめた、

鶴「何故お前がそんなにAを欲しがるのか、分かってる、お前、ブラック本丸にいたんだろ?それで……堕ちた、

その時、Aを折られた」

「………!?」

鶴「なんで分かるのか……って顔だな、分かるよ、俺だからな

だが、お前の愛したA水城は、【此の】Aじゃない、お前のこと【だけ】を愛しているAは、本霊の元に帰っちまったんだ、だからさ」








【お前が、早く迎えに行ってやらねぇと】

その言葉に堕ちた鶴丸国永は、涙を流した、

そして、小さく頷き、Aを渡すと、静かに両腕を広げた、

鶴「本当に………良いのか?」

こくりと頷いた、その時、

『ん…………?』

Aが目を開いた、


『なに……してるの?貴方、折れる気なの……?』

鶴「こいつは、こいつの愛したAの元へ、行ってやらねぇと行けねぇんだよ……」

『っ……で、でも!まだ、折れなくても済む方法がある筈…!』

Aは、堕ちたといえど、鶴丸国永なら、放っておけない、

堕ちた鶴丸国永は、フルフルと首を左右に振った、

【A、済まなかった、俺の本丸では、お前は主に、俺の目の前で折られてしまったんだ、だから、そのせいで望んでもない口づけをしてしまった……】

『あ………い、いいえ』

【俺の幸せを願ってくれて、有り難う、俺と彼奴が、あっちで幸せに暮らせるように、願っていてはくれないだろうか?】

『……ぅん、うん、もちろんだよ……もう一人の私と、幸せに、もう二度と、ブラックを産まないように、私達も頑張っていくから………だから………ん…!?』

いきなり、堕ちた鶴丸国永に口付けられた、

【有り難う、アイツのことも愛しているが、君も好きだよ】

『っ………』

やがて、鶴丸国永を切り裂き、刀の破片がその場に残った、

______二人が、笑っていられますように……。



Aが空を見上げたとき、笑い合って手を繋ぐ、男女の姿が見えた、とか。

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雪鰆 - めっちゃ面白いです!やっぱり鶴さんかっこいい〜 (2018年9月23日 14時) (レス) id: 835c76ad1e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Dream | 作成日時:2018年5月26日 21時

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