捌 ページ1
無情だった、ずっと、
主に大切にされることしか、考えていなかった、
____でも、あれ？私………。
鶴「A！」
『………あ、え？』
目の前でザシュッ、という音がする、やがて、視界が真っ白に染まった、
『ぁ……ご、ごめん、鶴……』
鶴「別にいいが……どうした？」
『あ………いや、一寸……ね』
曖昧に言う私に鶴は首を傾げながらも、前を向く、
鶴「とにかく、今は目の前の敵に集中しろよ、考えんのはあとだ！」
『うん………』
その後の私は、鶴丸国永の後ろ姿を、虚ろな瞳で見つめていた。
___________
堀「___さん、Aさん！」
『っ！？ほ、堀川、何？』
いつの間にか、戦闘は終わっていて、目の前に堀川が立っていた、
和「お前、本当に大丈夫か？ずっと呆けて……」
『そ、そんなことないから、大丈夫、有り難う』
何でだろう、とても体が怠い、というか、とても……
鶴「和泉守、直ぐに還ろう」
和「嗚呼、こんのすけ、頼む」
こ「了解しました！」
皆が話し始める、それを一歩後ろから見つめる、
と、
薬研が近づいてきた、
薬「A姐、ほんとに大丈夫か？なんか変だぞ？何かあったんなら言ってくれ、力になるから」
『あ……ううん、本当に何もなくて……ただ、ぼーっとしちゃうだけ、寝れば治るよ心配してくれてありがとね、薬研』
ゆっくりと頭を撫でると、少しだけ頰を赤く染めた、
薬「鶴丸は良いよな…A姐の事独占できて……」
『なにか言っ…』
鶴「なんだよ薬研、そんなに羨ましいのか？」
顔をニヤつかせながら、後ろからニュッと出てきた鶴は、薬研の肩に手を回す、
薬「なんだよ、悪いかよ」
鶴「いーや全然あ、でも渡しはしないからな？」
薬「わかってるよ」
？
こ「皆さん！帰還の準備が整いました！」
『……………………』
自分は、どうしてしまったのだろう？
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雪鰆 - めっちゃ面白いです！やっぱり鶴さんかっこいい〜 (2018年9月23日 14時) (
レス) id: 835c76ad1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｄream | 作成日時：2018年5月26日 21時
