−2−痴情の縺れで100回死んだ女【呪術廻戦】

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夕食も終わり、『んじゃ、甚爾くん洗い物よろしくねっ♡』と上目遣いでお願いする。最近しょっちゅう上目遣いしてんな私。




「マジでオマエぐらいだわ、俺にそういう態度取れんの」

『知らんがなそんなモン』



これは余談だが、上目遣いでお願いした時に傑くんと恵くんの方から皿が割れる音が聞こえた。怖ぇよオマエら。



甚爾くんは最初こそ傑くんに押し付けようとしたものの、最終的には文句垂れながらも洗い物を始めてくれている。やったね。上目遣いが無駄にならなくて済んだぜ。



勝った！と謎のガッツポーズをしていると、「あの、Aちゃん」と津美紀ちゃんに話しかけられた。どうしたんだろ？




『ん？なに？』

「あの人が最近よく帰ってくるようになったのって、ひょっとしてAちゃんのおかげなの？」

『いや違』

「津美紀ちゃん、それは違うよ」

『待て何故オマエが答える』




何故か食い気味に傑くんが答えていた。意味分かんね。その答えに、津美紀ちゃんは「えー！彼女さんかと思ったのに！」と唇を尖らせている。可愛いなホント。




「でも夏油さんはAちゃんの王子様ですもんね」

『ゴメン津美紀ちゃん。自分で言ってて恥ずかしくなってきたから、もうそのネタやめてくんない？』

「そうだよ。私はAの王子様だからね」

『追ﾞいﾞ討ﾞちﾞヤﾞメﾞロﾞ』




純粋100％から出来てる津美紀ちゃんはともかく、傑くんのその笑みは絶対ぇ確信犯だろ。今すぐ死んでタイムリープしたい。こんなにタイムリープしたいと思ったの始めてだわ。



タイミング良く風呂が沸いたので姉弟を入らせると、妙に畏まった雰囲気の傑くんが「で？どうせ顔合わせだけじゃないんだろう？」と口を開く。嘘これが本題じゃなかったの？？



洗い物を終えて隣に座った甚爾くんが「コイツ意外と鋭いな…」と呟いたのが聞こえた。マジで本題に突入してなかったんかい。




『それで本題は？』

「俺のガキ…あー、恵の方があと2、3年もしたら禪院家に売られる」

『………マ？』




おっと私この情報知らねぇぞ？

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