* ページ22
「…よろしく。」
「えっ?本当!?やった〜!」
「そ、そんなに喜ぶのかよ」
「うん!だって二郎くんAのこと好きだと思ってたから。嬉しくて」
Aも二郎くんのこと好きだと思ってたし!
「…っちげーよ。」
ズキン…
この痛みなんだよ、もう好きじゃねぇのに、なんで痛むんだよ。
「…帰る。」
「うん!」
ガラガラ…
『あ!二郎〜!帰るとこ?なら私も一緒に…』
「俺、もうお前と帰れねぇ」
『え?どういうこと?』
「ごめんね、A。」
『葵?…そういう、ことね、』
『うん!分かった!…私、帰るね!じゃあね!』
「…おう。行こうぜ三鼓。」
そんな二人を背にして私は走り出す
「うんっ!」
『好きな人、いたんだ。』
そうだよね、そんな都合良く行くわけない。葵は可愛いしいい子だから、きっと、
『…っうわぁぁぁ…』
家に帰った途端泣き崩れた
『…っうぁぁ、ヒック…ヒック…』
涙が止まらない
こんなにも好きだったなんて。
____二ヶ月後
「待っててくれてありがと!」
「…おう」
三鼓と帰るのが習慣になり、あれからAとは喋っていない
「…くん?二郎くん?」
「え?わ、わりぃ。」
「もー!聞いてなかったでしょ!」
「ごめんごめん。でなんの話だっけ?」
「…二郎くんってさ」
ピタッと足を止める三鼓
「ん?」
夕陽がやけに眩しく感じる
「…私のどこが好きで、告白OKしてくれたの?」
「…え?」
「っだって。さっきもだけど二郎くんずっと上の空で、私と話してても違うこと考えてるでしょ?」
「…っそれは!「好きって言ってくれるなら、」…」
「キスして?今、ここで。」
「…っ、キス?」
「してくれたら、信じる。」
「…」
目を瞑る三鼓の肩をそっと掴む
俺は、
____『二郎!帰るよー!』
____『え、また宿題忘れたの?ダメだなー笑』
____『ん!一口食べる?』
俺は。俺が好きなのは
「…っ三鼓、ごめん。」
俺、Aのことが好きだ
「…そう、だよね。…本当は分かってた。意地悪してごめんね?二郎くん。二ヶ月間楽しかったよ!…付き合わなきゃ、許さないからね!」
「…ありがとう。」
あいつは確か委員会でまだ学校にいるはず。
___『…なんの用?洸くん』
トンッ
「ちょっと、ね?」
ピンチ、だよねこれ
続く
205人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
燐(プロフ) - くるみさん» ありがとうございます泣 ここまで来れたのも皆様のおかげです!お楽しみに! (2019年6月30日 22時) (レス) id: 47c47f0224 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 完結おめでとうございます!次も楽しみです! (2019年6月29日 20時) (レス) id: 1520c09c44 (このIDを非表示/違反報告)
燐(プロフ) - くるみさん» 癒しになれて良かったです!!笑 ついつい見ちゃいますよね。分かります。テスト頑張ってください!応援しています!! (2019年6月24日 23時) (レス) id: 47c47f0224 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - ありがとうございます癒されましたテスト数日前にもかかわらず見てます(笑)これからも頑張ってください! (2019年6月24日 22時) (レス) id: 1520c09c44 (このIDを非表示/違反報告)
燐(プロフ) - くるみさん» お疲れ様です!更新が安定しなくてすみません!ありがとうございます!泣 (2019年6月22日 8時) (レス) id: 47c47f0224 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:燐 | 作成日時:2019年5月19日 18時