後輩に貢がれた【乙骨憂太】

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私は走って一年の教室に向かう。
こういう時生徒少ないのに学校広いのやめてほしい。



『一年共ぉぉぉぉぉ！！！』



「うおっ、Aじゃん。どうしたんだよ奇声あげて。遂に奇行種にでもなったのか？」



『パンダの標本作ってあげようか？？ それより乙骨はどこにいる！！』



「Aさんいつもの冷静さはどこにいった？」



「ツナツナ」



『今は宇宙の彼方にぶっ飛んだ。それより乙骨を出せ！ 今、すぐに！！』



「どこの脅迫犯だよ。憂太ならさっき悟(バカ)に呼ばれて───」



「あれ、Aさん？」



『！』




私は横を振り向くと、人畜無害そうな顔をした後輩であり、同い年でもある乙骨憂太がいた。
人畜無害そうに見えても実際はこの学校で誰よりもヤバい……が、それよりも。




『お前、これどういうこと！？』



「あ、それですか？ もしかして足りませんでしたか？」



『ヤダ、何言ってるのこの子…？？』





なんだなんだ、とパンダ達がこちらにやって来ると今私が乙骨に見せた通帳を渡す。
コイツらは悪用などはしないと信じているから見てもらっても大丈夫。




「なになに？ ………乙骨、憂太……は？ 百万？？」



「(絶句)」



「肉味噌マヨネーズ……」



『こんな大金をどうして私に…それとどうやって手に入れたの？？』



「えっと、改めて特級になってから任務が増えて、等級が上がるにつれてお金が溜まっていくので、せっかくならAさんに貢ぎたいなって」



「どうしてそういう発想になった？？」



「僕もはじめはどうしようかと考えてたら五条先生から」







「__人に貢ぐことは悪いことじゃないよ」








「って…」



「『…………』」






菅原道真の子孫はみんな金に関してはイカれてるの？？







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