[07].白髪蒼眼 ページ7
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五条 悟。
学校が終わり、下校して家に入ろうとした瞬間現れた白髪に黒グラサンをかけた如何にも怪しい人物。
俺の顔を見るやいなや心底嫌そうな顔をした。
なんだコイツ。
通報、とも考えたが防犯ブザーは無い。
だが、話がある。と威圧的な声に負け話だけは聞くことにした。
なんでも、俺の父親がいいとこの呪術師の家系だとか、蒸発資金の謎が解けたりと。
俺はその禪院とかいう家に売られたのだと。
「ムカつくでしょ」
なんだコイツ。産まれた時にデリカシー切り落とされたのか?
売られた云々よりもアンタの方がよっぽどムカつく。
後は術式を自覚しているか、その禪院に行った場合俺よりも津美紀が幸せになるのかなど……。
本音としては行きたくない。
お姉さんと…Aさんと離れたくない。
だが、目の前の男 五条悟は「100%ない」と断言。
その言葉を聞いた瞬間、俺は血相を変えて男を睨む。
が、男は俺の頭にポンッと手を置く。
やけに馴れ馴れしいと思ったその時、お姉さんがやってきた。
『あ…えっとお邪魔でしたか?』
「いーや大丈夫。丁度話は終わったところだから。で誰?」
俺らからすればアンタの方が誰だだよ。
お姉さんは少し困惑していたが、すぐに戻る。
『私は恵君と津美紀ちゃんの近所に住んでる立白 Aです』
「ふーん…何年?」
『今年で三年です』
「へぇ、じゃあ同い年か。 僕は五条悟。タメでいいよ」
『え…日本語ペラペラな北欧人かと思ってた』
「あはは、残念でした。これでも純日本人だから」
その言葉に俺とお姉さんは驚いた。
嘘だろ…どっかの国のハーフとか思っていたが、まさかの純日本人。
噂で聞くアルビノ…ってやつなのか?
『アルビノ体質…?』
「いや、至って健康体」
『それはそれは…五条君、THE・神が造形した完璧な芸術品みたいで』
「ま、僕ってばチョーイケメンだからね」
否定出来ないのが悔しい。
しかもコイツ、お姉さんにめっちゃ褒められてるし…。
『っあ、そうだ恵君。はいコレ』
「…これは?」
『シュークリーム。作ったんだ。良かったら津美紀ちゃんと一緒に食べてね』
「あ、ありがとうございます…」
俺はお姉さんからシュークリームが入っている箱を受け取る。
お姉さんの手作り…!
『いえいえ。 それじゃあ五条君、恵君。私はこれで』
そう言ってお姉さんは去っていった。
早く家に入って津美紀と食べるか。
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9巻が今手元にないのでうろ覚え。
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ドルチェ - 恵くんかわええ…!尊いが渋滞してる…面白かったです!続き待っています! (2021年4月18日 10時) (レス) id: c0f67cbf6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雄里 | 作成日時:2021年3月27日 1時