【東京喰種:re】 君に幸あれ 『伊東倉元』

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けたたましい目覚まし時計が耳をつんざく

手探りで目覚まし時計を探し、スイッチを切った

布団から顔を出して時刻を確認すれば

予想通り、七時を示していた


今日の出勤は昼からで今はまだ寝ていてもいい時間帯だ


再び心地よい枕に顔を埋めて襲ってくる睡魔に従おうとすれば


今度はケータイの着信音が鳴った


無視したい気持ちを抑え、枕元に置いていたスマホを見る

画面の明るさに目を細めながら受話器をとるマークをタッチした


｢.........はい｣


｢おはよー、もしかして寝起き？｣


｢.........はあ、まあ、どうしたんですか｣


｢いや、実は仕事があるんだけど今から来れる？｣


｢...わかりました、3じゅ...、20分待ってください｣


通話を切ろうとしたが班長の声でそれはかなわなかった


｢オッケー、じゃあ今から迎えに行くよ｣


｢はあ!!？、ちょっと...｣


反論しようとしたが通話の画面がホーム画面へと切り替わってしまった



｢嘘でしょ...、｣



さあっと血の気が引いていくのがわかった

そうとわかってしまえばいつまでも布団にくるまっているわけには行かない


勢いよく布団をのけるとそこからの準備はまさに光の速度だった


顔を洗って、歯を磨きながら着替えて化粧をして冷蔵庫にあったゼリーをバックに放り投げ、玄関を飛び出そうとしたちょうどその時


来客を告げるインターホンがなった

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