24話~皆で飲んで皆で一緒に~ ページ25
貴方「土井先生はどうします?もし不老不死の薬が完成して、手元にそれがあったなら」
土井「私?……んー…私はどうもしない、かな?強いて言うなら山で燃やすか山に埋めるかだね」
貴方「ふーん、飲まないんですね」
三色団子を頬張りながらキョトンとした顔で意外とでも言うかのように私を見上げてくるA
……そうだよ、飲まないさ
一人で飲んでは寂しいだけだし気が狂いそうになるほど死を見ていかなければならないだろう?
それこそ一年は組やお前や、忍たま達の死も
不老不死の薬を飲んで、永い時を過ごすといずれその死が当たり前になる
それは人間を狂わせてしまうほど恐ろしい慣れだ
土井「じゃあ逆に聞くがAは手元にそれがあったらどうするつもりなんだ?」
貴方「え?そりゃ捨てますよ、忍たまの皆が一緒に飲んでくれなきゃ僕は絶対に飲まない」
土井「なんだそれ、皆が不老不死の薬を飲んだらお前も飲むのか?」
貴方「勿論、永い時を皆と一緒に何時もの日常みたいに過ごして笑い合いたい……僕は皆がいれば気が狂わない気がするから
そこには勿論教員の皆や利吉さん、山田先生の奥さん、組頭達もいます」
土井「……お前らしい様な、らしくない様な、だな」
貴方「あははっ確かに柄にも無いことを言ってしまいましたね、忘れて下さい」
ポスッ
土井「……寝るのかい?」
貴方「土井先生とこうやってまったり喋ると眠くなるのなんなんでしょうかねぇ……」
土井「ふふっ……何なんだろうなぁ」
自覚のないそのAにとっての信頼出来、落ち着く居場所としての発言を聞いて密かに胸が高鳴る
少しでもお前の拠り所になれているのであれば良かったよ、安心だ
私の肩に寄りかかり身を預けて、うつらうつらとしている間に眠りに入ってしまったA
もっと寝やすいようにと寝ているAの体勢を起こさないように変えて膝の上に頭が乗るようにする
これなら横にもなれるし寝やすいだろう
………この子はまだ一人に出来ないな
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元薺(サイ)だった者(プロフ) - 小桜さん» いえ大丈夫ですよ!あるあるです!それとご指摘ありがとうございます!!これからも亀更新になってしまうと思いますが新話増やしていこうと思っています!ありがとうございます!!! (2022年6月21日 18時) (レス) @page25 id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - ちょ、すみません💦 設定忘れてて……夢主''くん'' でした! (2022年6月21日 18時) (レス) @page1 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 24話の「以外」は「意外」じゃないでしょうか? 最近更新が増えてとても嬉しいです。夢主ちゃんの性格とキャラとの絡みが大好きです! 作者さんのペースで、無理せず頑張って下さい! (2022年6月21日 18時) (レス) @page25 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:元薺(サイ)だった者 | 作成日時:2022年1月24日 12時