風呂場からたんぽぽが生まれました。【我妻善逸】

たんぽぽと17 ページ18

フ○ーチェも食べたことだし、寝るぞ！！



私は一番寝ることが好きなんだ。


寝てるときは歯に挟まった肉が取れたときくらい嬉しいぞ！




『おやすみなさい』



ちゃんと挨拶できるいいこちゃんだぞ。








でも、寝なきゃよかったよ。





そう……後悔した。



_____キキーッ




『お父さん！お父さん！』




真っ赤な道路に一人の男性が倒れている。



道路の赤は、男の体から流れていた。



どんどんと広がる赤い着色。



それがキャンパスの中の赤だったらどんなに映えたことだろうか。




でも、これは。





『……血』





真っ赤な血だ。





______






『……ッ』



最近は見なかったのに……。



ああ、また思い出しちゃった。




あの日の事故は、もう二度と忘れられない。




私が弱かったから……。




お父さん……。




やばい。汗が止まらない。




怖いよ。もう、誰も失いたくない。




もっと、強くなりたい。






人を守れるほど強く。





寝れないな。






ガチャッ

『善逸……』




善逸は眠そうに目を擦りながら起き上がる。




善逸「どうしたの……こんな夜中に……」




『一緒に寝てもいい？』




善逸「え、どうしたの……って、断る前に入ってるじゃん。本当にどうし……え、」






『…………』




私は善逸に抱きついた体勢で寝た。

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