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新天地の職場 ページ15

「____という事で、今日から新しく働く事になった山姥(やまうば)Aさんだ。皆、仲良くする様に」

「不束者ですが何卒、宜しく御願い致します」


ぺこりと挨拶の後私は頭を下げた。
会社に面接の際に伝えた嘘の事情とやらが、とてつもなく大きな勘違いを起こしているが、まぁ働けるなら良しとしよう。

そして鬼灯様…絶対に知っていてこの職場に決めましたよね。

何故(なにゆえ)、記録課の鬼が営業課で働くのですか?確かに事務職が良いとは言いました。言いましたけど、営業課って外回りが多いじゃないですか!しかも新人ともなれば尚更、今後の営業として顔を覚えてもらう為に外回りが主な仕事!!

ギリッと下唇を噛み、面倒だと顔全体で表したいが、そんな事をすれば第一印象が最悪の新人社員に成りかねないし、先ずそんな過ぎた事を今更考えても意味は無いのだが、どうしても考えてしまう。


「そんなに頭を下げてなくてもいいんだよ、山姥君」


嗚呼、課長に言われてしまった。頭を上げなくては…。

そして、頭を上げた私は絶望した。
課長からの話は先程の顔を上げる指示だけで終わった訳ではなかったのだ。


「それに、今から君には外回りに行ってもらうからね。
なんせ君は顔が良いから、営業課の期待の新人だろうから営業先の人に顔を覚えてもらう事が大事だよ。良いね?

嗚呼、山姥君の教育担当は観音坂君にしよう。良いよね観音坂君」

「あ…はぃ」


部下に有無を言わせない、この課長に平手打ちをしたい…。課長、それパワハラですよ。って言いながら平手打ちしたい!!

鬼灯様。
就任一日目にして
私、心が折れそうです。




課長がいなくなった後、こっちに来いと手招きをする少し自己意思が弱そうな先輩社員_観音坂先輩の顔をじっと見た。


「えっと、観音坂先輩」

「は、はい!!」


いきなり話し掛けたからだろうか、彼の肩が物凄く上がり、背筋も少し伸ばしていた。


「あ、すみません。突然話し掛けてしまって…」

「い、いえ…全然大丈夫です……」


この人間、悲観主義者なんだろうか。
ボソボソと呟かれる言葉は、自身を責める単語の羅列だった。


「あの」

「は、はい!!」


あ、これ無限に続くやつだと瞬時に悟った私は、ビクビクと先輩に怯えられながら、仕事のあらましを営業先に行く道中で質問しまくるのだった。




新年、明けましておめでとうございます。
今年も細々と更新していこうと思います。宜しく御願いします

既視感 (※モブがキャラを貶す表現があります※)→←練習の成果



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無自覚サイコパス(プロフ) - ひなたさん» 返信が大変遅れてしまい申し訳ございません!!これからもひなた様に喜んで貰えるよう日々精進させていただきます。コメント、本当にありがとうございます。 (2019年2月5日 23時) (レス) id: d954a9a9d2 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 内容がすごく私好みでこういう小説が見たかったんで最高です…応援しております、、、!! (2019年1月31日 1時) (レス) id: 0dee45b0bd (このIDを非表示/違反報告)
無自覚サイコパス(プロフ) - るいさん» そのように言って頂き、喜びで天にも登るような気持ちです。ありがとうございます!!頑張って更新して行きたいと思います。 (2019年1月27日 11時) (レス) id: d954a9a9d2 (このIDを非表示/違反報告)
るい - 面白いお話ですね!!ヒプマイ×何かのジャンルで一番好きです!!これからも応援んしてます!更新待ってますー (2019年1月26日 1時) (レス) id: a5de77afb3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無自覚サイコパス | 作成日時:2018年12月14日 19時

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