六話『運命的な出逢い』 ページ6
人生で入水した男を探せ、なんて命令をする上司なんているのだろうか。
いや現に居たとも。国木田独歩という男が。
いやしかし、幾らあの名高き『武装探偵社』の一員であろうが入水によって川に流されている人間を探すなんて到底不可能に近いのでないか。
何せ川の流れは見た目以上に早いし、どっちにしろ捜さなくとも太宰なら死んでないと言いきれる自信がある。
「とはいえこれ以上独歩の機嫌を悪くさせれば私の命に関わるだろう。そろそろ真面目に―――捜さなくても居たな」
何たる強運!矢張りこの世は不確定要素に満ちている!なんて阿呆らしいことを考えているキャロル。
彼の目線の先にあるのは、長い脚が川の水面から二本、突き出ている光景。
それはさながら犬〇家のあの場面を思い浮かばせる部分がある。
「……あ、彼処の少年が飛び込んだ。なら私が態々動く必要は無いね」
――――ルイス・キャロル。
探偵社の中でも一、二を争う下衆さを持つ人間である。自分の手を汚さずして事を進める。何たる下衆さ。爽やか系腹黒
その爽やか系腹黒
「――――あの少年は、あれかな。うん」
訳ありと見た。とりあえず哀れに思えたのでキャロルは彼の元へ向かうことにする。
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ヘルパー(プロフ) - 及川さん» ありがとうございます!私も正直何書いてるんだろうと思いつつ勢いのままに進めてます!w応援ありがとうございます!お応え出来るよう頑張ります! (2018年4月4日 15時) (レス) id: ee09beb631 (このIDを非表示/違反報告)
及川(プロフ) - 見たことのない書き方ですごい魅力的でした!!更新頑張ってください!影でひっそり見てますねw (2018年4月4日 15時) (レス) id: baff135399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヘルパー | 作成日時:2018年4月4日 12時