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翌日の朝、鳴宮は気合いが入ったような様子で的前に立った。理由は午後から行われる競射会だろう
そしていざ競射会をやるがまたも辻峰に負けて料理をする小野木はイラつきながら玉ねぎを切っている。競射会について話していると不破が潮崎の取った魚が入ったクーラーバッグを持って入ってきた
竹早「連日すみません」
不破「気にすんな」
その時鳴宮はとあることを不破に聞いてみた。息合いについてだ
不破「ふーんなるほどね、確かにうちの連中は人に合わせたり毎回同じリズムで引いたりする器用な真似とは無縁だからな」
鳴宮「なのに全体として見るとまとまってる気がするんです。その秘密が知りたくて」
不破「秘密ね〜……ま、俺が5人立のときに心がけてることならあるけどな」
鳴宮「それ！教えてください！」
竹早「ちょっと湊！」
不破に詰め寄って聞く鳴宮を竹早は咎めた
不破「そうだな……教えてやってもいいが条件がある」
鳴宮「なんですか？」
不破「二階堂の奴がおまえと桐先の藤原にものすごく対抗意識っつーか、ぶっちゃけ敵意持ってる気がすんだけどよ。おまえそれ自覚してる？」
鳴宮「え？そうですか？」
竹早「あぁありますねそれ」
鳴宮「あるの？」
竹早「多分愁はわかった上で無視していたんだと思う。湊は気づいてないかなと思って黙ってたけど」
鳴宮「そんな……」
不破「その様子じゃ二階堂がおまえたちを敵視する理由に心当たりはなさそうだな」
鳴宮「すみません、でも愁が気づいてたっていうなら心当たりがないか聞いてみます。俺も気になるし」
不破「OK！取引成立だ」
花沢「おまたせー！野菜分けてもらったよ！」
その時外に出ていた女子と辻峰の男子がビニール袋や段ボールを持ちながら帰ってきた
鳴宮「あ……」
鳴宮はAと腕組んで帰ってきた二階堂と目が合うがすぐ逸らされ苦笑いしてしまった……
3日目、鳴宮たちは立順を変えて5人立していた。その時、二階堂の怒号が射場に響いた
二階堂「それじゃ間に合わねぇだろ！！！負けたら終わりなんだよ！！！」
不破「やめろ二階堂！！」
太田黒に突っかかる二階堂を不破は割って入り落ち着かせた
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作者名：奏 | 作成日時：2023年2月6日 10時
