第17Q ページ18
___30分後
杏「...すっげ」
私の視線の先には帝光のバスケ部員。
特に私が目で追い続けている人は多分2年生であろう黒髪の先輩。
練習だけではなんとも言えないけど、強いと思う。
「聞いてるの、杏ちゃん?」
どうやら先輩マネさんが仕事の説明をしてくれていたらしい、申し訳ないが全く聞いてなかった。
杏「スミマセン全然聞いてなかったです」
嘘つかないで答える私は凄く偉いと思う。
普通だったら聞いてましたって言うでしょ?
いや普通だったらちゃんと先輩の話聞いてるか。
「もう...次はちゃんと聞いててね?」
杏「うぃっす」
気の抜けた返事だが優しい先輩は許してくれた。
どこかへ行った先輩と入れ替わりに来たさつき。
桃井「杏ちゃん、もしかして赤司君見てた?」
ニヤニヤした顔で聞いてくる。
もしかして勘違いとかされてる?
「私っ、赤司の事が好きなの!」みたいな。
ないないない、なんだ↑気持ち悪い。
杏「まぁアイツも見てたかな。でも私が特に見てたのはあの人...2年の、虹村先輩、だったっけ」
プレー中の先輩を指差して言う。
杏「あの人は今のキャプテンより強いんじゃないかって思うくらいだよ」
桃井「そんなにっ!?」
杏「スピード、アジリティ、クオリティ...どれを取っても圧巻のレベルだよ」
これでホントに中学レベル?
さすが強豪、ってとこだね。
私がまだ虹村先輩(?)を見ていると、別のコートで目立つ褐色の肌に青い髪の男子を発見。
青峰君だ。
青峰君は2人のDFをヒョイっと器用にかわし、レイアップを決めた。
杏「さつきの幼馴染も負けてないみたい」
桃井「え...大ちゃんが?」
杏「うん、青峰君ってストリート育ち?」
桃井「う〜ん...大ちゃんは周りの大人の人達とよく一緒に勝負してたりしたかな?」
杏「へぇ...」
なんていうか、フォームにはまろうとしてないよね、青峰君って。
自分の持ち味を100%生かしてる感じ。
日本人でここまでストリートの色が濃い人っていたんだな〜.....。
「ほら〜、そこの1年2人ー!こっち来て!」
「「はーい!」」
重なった声は2人の笑いを引き寄せる事となった。
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作者名:ふーき | 作成日時:2017年4月24日 18時