【ワールドトリガー】"それは甘いし苦かった"【短編集】

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ユウさん有難う御座いました！




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そこから他愛もない話をした。
どちらかが笑えばどちらかも笑い、それがずっと続いた。この時間が永遠に続けばいい、なんて今まで思ったことはなかったのに。



この時間が、永遠に続いてほしい。
なんて願ってしまった。


時刻はもう夕暮れ。昼間から話していたのに、時間の感覚さえも忘れたかのように話し込んでいた。



「…きれいだ」



いつの間にか会話は途切れて、私たちは食い入るように夕日を見つめていた。




「きれい、だね……」



そろそろ帰らなきゃなぁ、なんて思い知らされる。
きれいな夕日が、少し残酷に見えた。
それを知ってか知らずか、きみは突然言った。






「…すきだ」






「……何が？」






私の方を見て、「こんな形で言うのは嫌だけど」少し体制を整えて、私に向き直ったきみは、




「Aがすきだ、…って………」





夕日に照らされて、きみの顔がよく見えないけど






(きっと、赤いんだろうなぁ。)






「私も、………すきだよ。修」






(きみは、また笑って私をぐいっと引き寄せた)





(私ときみは初めてのキスをした)





(夕日に、見守られながら)

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