優しい嘘、それは付く方はとても苦しいって事を知って欲しい ページ12
『恐怖』
冷たい空気、まるで何かに食われそうで追いかけられそれから逃げるような緊張感、焦りを感じさせられた
咲耶が顔を青ざめたのはこの事かとすぐに理解する。否、理解させられる
目の前が真っ暗になりそうながらも彼女に謝る姿に彼女は笑みも浮かべずただ見下ろした
いくらなんでもと思ったのか一期が動こうと口を開いた途端彼女は一期の方を向いて微笑んだ
A「一期一振…、もしあなたが貴方の兄弟を傷つけたとしたら貴方は怒り斬り掛かって来るでしょう?それと似たようなものです、斬りはしませんが怒ります、あぁ、咲耶、私の家族を傷つけたのだからそんな聞き方していいのです?」
咲耶「しちゃ、いけません、すみません、斬ってしまいすみませんでした…」
A「まぁ、……本当は其れ相応の罰を与えるのが一番ですが罰を一期一振と亀甲貞宗がしてくれたので其れは無しとします、が、しかし、次やればそんなんですまないと思ってくださいね?」
そう言った後にしゃがみ込んでは彼の顔を覗き込んで言った
覗き込むとなったら男というものは赤面するがこの状況で赤面は亀甲ぐらいだと思う。赤面どころか真っ青だ。死にかけのジジイみたいに顔が死んでいるぞ。
主は立ち上がってはこちらを振り返っては
A「三日月宗近、行きましょう。
一期一振、亀甲貞宗、ありがとうございました。
それでは…失礼しました」
深々と頭を下げては顔が死んでいる此花咲耶姫を引かずりながら部屋を出て行った
俺はその後をついていくように部屋を出ては主の横を並んで歩いていく
「流石…、と言ったものかの。主、態と【アレ】を言ったな?」
A「さぁ?なんのことでしょうか?」
彼女を敵に回すのはよくないな、まぁ、味方に回すのも、じじいにはキツいところだが…
策士と言うのか、冷静であれば主は其処を突くのが上手いようだな
少し薄暗い廊下を歩けば、ドタドタと小さな足音が前方方向から聞こえてきた
この音…粟田口の短刀辺りかの…
『いたいた、大将、三日月の旦那』
A「薬研じゃないか、どうしたんだ?」
薬研「急ぎじゃねえが、長谷部の旦那が菊を用意したと伝えるのを忘れてさ、俺っちが代わりに伝えに来たんだよ」
A「菊…?あー、いろんなことがあって忘れてましたよ、後でへし切り長谷部に伝えないと行けませんね」
三日月「思うのだが、何故菊が必要なんだ?主」
A「あぁ、それは__________」
九月といえば?アレをやっちまおうぜ!!!→←初めての亀甲縛り♪その状態でツッコミは流石私の一振りだねっ!
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作者名:ハクリン☆(中二病JK) x他1人 | 作成日時:2018年4月16日 0時