夢が覚めれば人間だ ページ1
『…あー、……夢か』
ベッドの上、目が覚めれば朝となっていた
あの夜は多分夢なんだろうと思い、ふと辺りを見回す。
どうせ、何も無いんだろうと思っていればベッド際に配置されていた机の上に紙と簪が置いてあった
『…いや、いやいやいや』
そんな訳ないだろう。
そう思って紙を手に取ってみれば「お館様に呼ばれたので行ってくる」とまぁ、丁寧な字で書いてありましたよ。
あぁ、手紙で言えば、炭治郎に手紙出しとけばよかった、なんて思いながらその手紙と簪を手に持ちながらぼーっとしていた
「おや、起きましたか?」
『あ、しのぶさん!』
「元気そうでなによりですね」
近くにあった椅子に腰を掛けてはニコニコと微笑みながら彼女は話した
しのぶさんと会うのは久しぶりだなあ、なんてほわほわしていれば彼女は「診察しますよ〜」と言っては私の顔についてある包帯を取った
「うーん、傷もなければ異変も無しですね」
『私どうなってたんですか?』
「あぁ、Aさんは、一番の重症は足と肺なんですが、左目がくり抜かれそのまま何かに貫通された後、前頭部、後頭部にかけての流血、左肩から斜めに切創、背中は内側から皮膚が破れた感じで破裂し、腹に2〜3個程の切創、両足については開放骨折ですが自身の手により引っ込めた事により周囲の神経と筋肉の損傷、あとは…筋肉痛及び打撲ですね」
『わぁお』
「しかし、凄い再生力ですね…あ、足みますね
それだけの傷が昨日運ばれた時にはあったんですが、今日見る限り、足以外問題はありません
足の骨はくっついてるようですがその周囲が問題ですね」
服を脱いでは体に巻き付けられた包帯も取られ、布団を捲り足を触りながら話していた
えー、そんだけの傷がありながら凄い再生力?いや、いやいやいや待て待て、可笑しい、そんな言葉で収まるものでは無いよ!?!?
だって、目くり抜かれてるのに左目ちゃっかり見えてるよ?
「足はどうですか?」
『一応、血は巡ってます。そんな感じはするんですけどしのぶさんが触っている間、感覚がほんの少しだけしか感じられなかったんです
動かそうと思えば動かせますが、ぎこちないって感じですかね?』
「そうですか…、Aさんは生死が一瞬だけつかなかったと聞いておりました、憶測に過ぎませんがこの先もその状態であるかも知れません」
何となく感じていた
しのぶさんは察してくれては「しかし、機能回復訓練をしますので、ずっとって訳ではありません」そう言ってくれた
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作者名:ハクリン☆(中二病JC) x他1人 | 作成日時:2019年8月3日 22時