恋煩い【すとぷり】 (ページ10)

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ツアー決定した映像を流している間にダッシュで着替える。

みんなはプリンス！って感じの王子様衣装。

私も同じやつの白版着たかったけど絶対ダメってなーくんに言われて白のミニドレスを着る羽目になった。

このこと挨拶で話してやる。

アンコール！アンコール！

気付けばみんなのアンコールが会場に響いていた。

な「じゃあ行きますかー！」

『おー！』

階段を上がる途中、慣れないボリュームのあるスカート(笑)と細いハイヒールに足を取られ、後ろによろめいた。

__あ、やばい。

そう思った時。

さ「っと、あぶね。」

いつの間にか私の体は宙に浮いていて、ピンク色の王子様にお姫様抱っこされていた。

さ「なんで女なのにスカート慣れしてねぇんだよ笑」

『うるさいおろして！』

その瞬間、ニヤリと口角が上がった。

さ「ありがとうも言えないみたいだからお仕置きしてやんないと。」

そう言いながらニヤニヤしているメンバーをよそに、私を抱きながらステージに堂々と上がった。

ライトに照らされた途端、天井にヒビが入るんじゃないかと思うほどの歓声。と言うより悲鳴。

やばい！！

待ってほんとに待って！

ねえなにしてんの！！！

さとみくん！！！

おと！！！！

ごめんね地獄耳で。
全部聞こえてんだわ。