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ミニゲームは、通常の半分のコートと人数で行われるから、点がどんどん入るの。
Aチーム。
ドリブルで相手を交わした和典は、的確なコースのパスで若武に繋ぐ。
若武の、回転のかかった、ぐいんと曲がるシュートで、ボールがゴールネットに突き刺さる。
Bチーム。
全体を上手く見ている黒木と、正確な判断と技術で攻める美門くんのコンビネーション。
仲間に指示を出す黒木、それで動いたメンバーがボールをまわして、美門くんが鋭いコースで点を決めた。
すごい。
もう、それしか言葉が出てこないくらい。
今度は若武にまわされたボール。
鮮やかな足さばきで相手を抜くと、若武の前に立ちはだかったのは美門くんだった。
若武がフェイントをかける。
それに臆することなくボールを取りにかかる美門くん。
そのとき、若武が一瞬の隙をついて、美門くんの右側に切り込んだの。
突破したのはいいものの、相手がもう一人若武の前に迫っていた。
さすがに一度まわすことを選んだ若武は、斜め右にいた和典にパスを送る。
受け止めた和典は、若武が上がってきたところで、もう一度返そうとしたの。
しかしその間には……黒木がいた。
いつも試合では若武がゴールを決めることが多い。
それは、和典や黒木が上手く状況を見て、若武にパスを繋いでいるからだった。
だから黒木には、和典のプレーが読めてしまっているんだ。
仕方なく、自分でボールを保持した和典は、ドリブルで近づいてシュートを放った。
大分距離があったの。
でもそれは、キーパーの手を掠めて……ネットに突き刺さった。
その瞬間、試合終了のホイッスルが鳴った。
結果は、4対3で、Aチームの勝利。
和典のシュートが勝ち越し点になったんだ。
「集合！」
「はい！！」
休む間もなく整列する。
「今日はこれで終わりだ。ちゃんと水分取っとけよ。じゃ、以上でサッカーチームkzの練習を終わる、礼！」
「ありがとうございました！！」
みっちり二時間、あっという間に終わった。
kzメンバーは次々にトレーニングルームへと帰っていく。
フェンス近くのベンチに集っていた女子たちは、出待ちをしようと一斉にトレーニングルームの玄関に移動してしまった。
あの中に混ざりたくないな……。
そうやって躊躇っていたら、みんながこちらに近づいてきていることに気がついた。
若武、黒木、美門くん、そして和典。
女子たちは気づいてないみたい。
作者のひとりごと(随時更新)
春編お付き合いありがとうございました！夏編は私が書きたかったお話てんこ盛りなので、なかなかまとまらずに苦戦中です……。気長にお待ちいただければ有り難く思います。それでは続編でお会いしましょう！
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奈都(プロフ) - 涼宮美桜さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるとやる気が出ます。師走の忙しい時期ですが、とにかく公開だけはしようと思っているのでお待ちください。 (2018年12月9日 21時) (
レス) id: 98247bbc9a (このIDを非表示/違反報告)
涼宮美桜 - 12月15日、絶対に夏編見ます！楽しみです！これからも、頑張って下さいね！ (2018年12月7日 16時) (レス) id: 73c1c90619 (このIDを非表示/違反報告)
奈都(プロフ) - 涼宮美桜さん» ありがとうございます！とても嬉しいです。夏編がなかなか書き進まず、公開は遅くなってしまいそうなのですが、必ず完成させるのでもうしばらくお待ちいただければ嬉しく思います。 (2018年11月6日 22時) (レス) id: 98247bbc9a (このIDを非表示/違反報告)
涼宮美桜 - とっても面白かったです！夏編も楽しみにしてます！！ (2018年11月5日 16時) (レス) id: 73c1c90619 (このIDを非表示/違反報告)
奈都(プロフ) - 志恵さん» コメントありがとうございます！春編まではとりあえず早めに更新できそうなので、頑張って進めたいと思っています。これからも読んでいただければ幸いです。よろしくお願いします。 (2018年9月30日 10時) (レス) id: 98247bbc9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奈都 | 作成日時：2018年8月10日 9時
