夏は輝く笑顔の季節【探偵チームkz事件ノート】

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始めにやって来たのは、水着が売られているお店。
今日の買い物のメインはこれだもの。

ワンピースタイプからビキニまで、様々な種類の水着が並んでいる。


「彩ちゃん、どんなのにする？」

「うーん……」


みんな可愛いから迷っちゃう……。

気になったものを手に取りながら見て回っていると、ある水着に目が止まった。


「これ……」


ビキニタイプで、ミントグリーンの淡い水着。
レースがついていて、胸元に花のチャームが付いていたの。


「ん？いいの見つかった？」


じっとその水着を見つめていた私に、Aちゃんがそう言って寄って来た。


「あ……かわいい。彩ちゃんこれにするの？」

「ううん。この花のチャームがね、桜みたいな形で、Aちゃんにぴったりだなって」

「私？」


名字が櫻木っていうのもあるかもしれないけど、Aちゃんって桜のイメージがある。


「彩ちゃんがそう言ってくれるならこれに決めたいところだけど……私はワンピースの方がいいかな」


笑いながらそう言うAちゃん。


「頭から抜けてるかもしれないけど、一緒に行くの一応男子だから……ね？」

「あ、確かに……」


男の子、なんだよね……。
ちゃんと考えてなかったかも。

ビキニって露出多い……！


「わ、私もワンピースにする！」


慌てた口調になりながら、ワンピースタイプのコーナーに戻ったんだ。

そんな様子を見たAちゃんが小さく笑っている声が聞こえた。

うぅ、恥ずかしい……。



「私はこういうのが彩ちゃんには似合うと思うんだけどなぁ」


後ろにいたAちゃんが手に取って言ったのは、胸元がリボンのようになっている、桃色の水着だった。
腰のところなど、所々に花柄のリボンがついている。


「これ、かわいい……！」

「でしょ？彩ちゃんにぴったりだと思うよ」


それはデザインももちろん魅力的だったけれど、友達が選んでくれた水着だっていうのが、私にとってとても特別なものに思えたの。


その後一緒に選んだAちゃんの水着は、白地に映える花柄のスカートのセパレートタイプ。

一部だけど、同じ花柄だから嬉しかったんだ。


お会計を済ませるためにレジにいくと、店員さんにこう言われたの。


「ただいま、水着をお買い上げいただきましたお客様には、ラバーバンドをプレゼントさせていただいております。おひとつお選びください」


そうして差し出された見本のラバーバンドは、何種類もの色があってすごく可愛らしかった。

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作者のひとりごと(随時更新)

春編書いて今は夏編に突入したところですが、私の高すぎる目標ではこの後も秋編、冬編と続きます。そして短編集を書く！みたいな野望ももっているのですが、いったい全部書き終わるのは何年後になるんでしょうか……。

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