『無気力なあの子は元天才スパイカー』 【ハイキュー!!】

■"EP.13 ページ15

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「う…うっひゃぁぁぁぁぁ！！
な、何だよ、今の！
手に手に…！ドンピシャって！！」



『大袈裟な…』









先程から、ずっと騒いでる日向くん


どうやら、スパイクが打てたことがとても嬉しいらしい





影山にいたっては、日向のくせに速攻(クイック)使えんのかよ…と呟いてる





うーん

確かに、私もあそこまで飛ぶとは思わなかったな…




何か床、すごい音してたし








『ねぇ、影山』



「んぁ？」



『影山ならできると思うんだけど
今の速攻
というか、これ以上のできると思う』



「は？」








途端に目を丸くする影山



今のは、日向くんがどんなもんなのか確かめたくてやっただけだけど、恐らく影山ならこれ以上に日向くんの才能を活かせるトスを上げることができると思う








『なーんて、何で私がこんな熱くなってんだか。』








ふと、我に返りそう付け足すと、あ、あぁ…としどろもどろになる影山



何か困らせちゃったみたい








「なぁなぁ、壽賀さんってポジションどこだったの？
今のすげーやつ上げれるんだからセッター？」



『ん…？私？
私は…WS(ウィングスパイカー)だよ』



「ぇ、それってあれだよな！
スパイク打ってバンバン点数稼ぐやつ！」



『ぁ、うん…まぁ…』



「影山のトス打ってくれよ！」



『はい？』








この子、何か突然凄いこと言い出すよね


影山のトスを打つだと？




え？

嫌なんですけど。








「影山、急にすげえやつ打つんだよ！
田中さん…ぁ、一緒に試合する先輩がいるんだけどよ、その先輩にめっちゃ早ぇ球上げたりするんだぜ？
Aは、それ打てんのかなぁって思ったんだけど、やっぱり無理？」









いや、無理でしょ


第一、私、もうボールも触らないつもりだったしコートにも立たないつもりだった





それなのに、今私ったらこの子立ちを前にして何故かボール触ってるしセッターでもないのにこの子にトス上げてるし。



うん、意味わかんない








「なぁ！影山！いいよな！」



「いや、俺に聞くな
俺が良くてもこいつが嫌だったr……」



『分かった…いいよ』



「やったー！」








いや、そんなに喜ぶ？ってぐらい喜んでる日向くん



たかがスパイクじゃん


別に凄くもなんともないし、それに私だいぶブランクあるし。








『影山、あげてくんない？』



「あ…あぁ…」









ホント、今日の私どうしたんだろ









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