9．鈍感ボーイ ページ9
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アルコールめ。涙止まらないじゃん。
余計にメイクボロボロなっちゃったじゃん。
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ごめんなさい、って必死に目の前にあるおしぼりで涙を吹く。ついでにもう少しで垂れそうだった鼻水も。
やっと会えた、やっと会えたんだ。
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──･･･そう、浮かれられていたのも時間の問題で
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櫻井「大野さん、だっけ？彼氏さん」
A「え、？」
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やだなんで。
なんで智の名前出された途端、ズキって胸が傷ついたの
ジョッキを片手に持ってゴクン、ゴクンと見事な飲みっぷりを見せた彼はただ純粋に私と智のことを知りたがっているようで、
やっぱり何故だか傷ついた。
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A「…。会社の同期だったんですよ。私はずっと好きな人がいたんですけど、あっちは私のことを好きだってずっと言ってくれてて。その押しに負けたというか…なんと言いますか…」
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ずっと好きだった人。とは目の前にいるあなたのこと。
気付け…！気付け……！って目で訴える。
でも……
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櫻井「へえ〜、好きな人がいる人を振り向かせるなんて凄いね〜。大野さん。」
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………。
あ、この人もしかして、
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すっごく鈍感？
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10．あなたと出会った話→←8．幻滅…した？いいや、そんなことない
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作者名：向日葵
| 作成日時：2016年4月11日 20時
