7．いつもいつもタイミング悪すぎなんだけど ページ7
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A「……っ、すいません、おかわり」
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数日ぶりに来たいつもの居酒屋。
『A先輩、ご飯行きましょうよ〜』と、ふわふわ女子オーラ満載の後輩数人に智と会社に戻った途端誘われたけど
「ごめんね、今日はそんな気分じゃないんだ」ときっぱり断ってやった
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今日は、大きなお皿に少しだけのっているパスタをちまちまと食べる気にはなれない。
これくらい大きな口を開けて、焼き鳥に思いっきり食らいついて、何杯もキンキンに冷えたビールを飲んでいる方がよっぽど性に合う。
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A「………はぁ、」
──･･･何だか笑えてきた。私みたいな可愛さの欠片もない女が一目惚れした相手を忘れられずにいるなんてさ。
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私にしては可愛すぎる？こんな話。
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一人でカウンターに座りそんなことを考えていると、「はい、おかわり」と真新しいキンキンに冷えたジョッキが運ばれくる。
すぐさま、そのジョッキを片手に一口飲んでからガクンと俯いた時だった。
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隣、誰か座ったな。と思った途端「生一つ」と
どこか懐かしい、甘く柔らかい声が聞こえてきた。
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翔「…よく、お会いしますね」
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──･･･ああ、どうしてこのタイミングなんだよ、自分
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8．幻滅…した？いいや、そんなことない→←6．ギャップ王子、の意味がわかる
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作者名：向日葵
| 作成日時：2016年4月11日 20時
