34.引っかかったまま、取れない。 ページ3
．
．
美奈「……A、バカなの？」
．
．
カラン、とスプーンが置かれる音。
昼休憩の時間。美奈と私はいつも通り食堂に行き、昼食を取っていた。
ちなみに私はオムライス。美奈は私と同じオムライスに、サラダと好物の唐揚げを付けている。
．
話の内容はもちろん。
．
．
「…バカ…」
美奈「エレベーターの中で健人くんに二宮くんそう言っちゃったの目の当たりにしてるから、てっきり自覚してるのかと思ってた」
「…うぅ……」
美奈「…はぁ…。で？どうすんの？二宮くんの話に乗るの？結局」
「期間限定で付き合うってやつ…？」
美奈「イエス」
．
．
やめてよ、と美奈に言うとふふん、と可愛らしい顔で微笑む美奈。
はぁ、と私は溜息を吐いてお茶を喉に流し込んだ。
．
．
．
『…』
和也『俺達、今付き合ってる状態なんですよね』
『…ごめん、私のせいで…』
和也『…俺に、いい考えがあるんです』
『…いい考え？』
．
和也『期間限定で、付き合うっていうのはどうですか？』
．
．
今更気が付いた事実。そうだ、私と二宮は今。付き合っていることになってるんだ。
二宮も分かっていたんだろう。健人とあの女の子にそう伝わった以上、社内にその噂が広まるのは時間の問題だ。
．
もし、あそこまでの大事に至らずに済んだらこんな馬鹿なことしなくても
「何にもないよ〜！」って私と二宮が笑顔振りまいとけば皆も信じて疑わないと思う。でも。
．
．
．
「…もう少しだけ、考えてみる。」
．
．
私のせいで二宮に迷惑をかけている。その事実は変わらない。
．
どこか、私の心の中で引っかかるものがあるのは確かだった。
．
．
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1820人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵(プロフ) - しろさん» お返事遅くなりすみません｡ﾟ(´っωｃ`)ﾟ｡Part1、2はとことん二宮くんが甘々だったかと…（笑）第三章からもよろしくお願いします(*´ 艸｀) (2016年10月8日 14時) (
レス) id: 090514500c (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 月詞さん» お返事遅くなりごめんなさい( ；__； )大野部長は意味深のまま終わらせたつもりです。笑 (2016年10月8日 14時) (レス) id: 090514500c (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 二宮さんにきゅんきゅーん！そして、部長が言う二宮さんの全てってなんだなんだ！？とっても気になります！ (2016年10月2日 8時) (レス) id: 1fd63b4fae (このIDを非表示/違反報告)
月詞(プロフ) - 待ってましたー！カプミル宮…もうどれだけかっこいいのっ！そして大野部長もなんだか意味深ですね… 二宮のすべてって… お身体に気をつけて、更新頑張ってください！ (2016年10月2日 7時) (レス) id: 2f66f746fb (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - めぇこさん» めえこさん初コメありがとうございます(*^。^*)コイスルオトメということは・・・そういうこと・・なの、かな？(焦らし)ありがとうございます(;_:) (2016年9月21日 22時) (レス) id: dac1f77cfc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：向日葵
| 作成日時：2016年9月2日 21時
