稲実マネの日常

日常３１ ページ32

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　「御幸！とった！？」


御幸「普段より球でけぇからな、まだ楽勝」


開始5分誰も当たる気配のないドッヂボール

それにしてもさすが野球部というべきか球のスピードが半端ない

もう降谷の球なんて見えない


成宮「てか、成瀬なに外野のくせにいっちょ前に命令してんの」


　「内野なんて入ったら死ぬよ？なに守ってくれんの」


成宮「なにが楽しくて成瀬のために命捨てるの」


　「そこは俺が守ってやるよぐらい言えや」


御幸「俺が守ってやるよ」


　「最後は捨てられそうだから嫌だ」


沢村「姉御！俺が！！」


　「あんたは無意識に私を盾にするタイプ」


こんな会話をしている間にも見えないボールはコート上を飛び交わしている


始まって10分。

やっと脱落者が現れはじめた


　「純さんと沢村当てる気あるんですか？」


伊佐敷「あるに決まってるだろごらぁ」


沢村「逆に姉御には狙ってないように見えるんですか！？」


2人とも球が大暴れしてるからなぁ、

たまーに変な方向に曲がって当たってるけど…


倉持「成瀬！球そっちいった！」


倉持の声でハッとするとぎりぎり相手陣内

でも手を伸ばせば触れる距離にあるボール


普通なら相手は当たるのを恐れてこない

でも1人やってくる…


　「亮さん当たりたいんですか？」


小湊「成瀬に当てられるわけないでしょ」


　「ならボールとりますよ？」


そう言ってボールに手を伸ばそうとする…


小湊「成瀬の秘密ナンバー７バラすよ？」


　「ナンバー７とは」


小湊「初めて会った日の…」


　「それくらいなら大丈夫です」


小湊「へぇ、なら11。この前の電話で」


　「あぁぁぁぁ、それはかなりまずいです」


小湊「へぇ、ならこのボールいいよね？」


　「…どうぞ」


簡単に差し出してあいつらが黙っているはずがない


成宮「成瀬ほんとになにしてんの」


御幸「てかナンバー制で秘密握られてんの」


まじでそれ御幸。私が1番理由知りたいわ


沢村「姉御！もしかして俺のナンバーズに憧れて…！」


　「いや、違うな。なにに憧れてナンバーズで秘密握らすんだよ」


そしてきた2回目のチャンス


成宮「とりあえずそのボール内野に返して！」


　「了解」


内野までなら余裕で…「お前ふざけてんのか」


神様に見捨てられたようだ


味方に、そしてまさかの白河に当たるなんて。


　「すいません、ほんとに申し訳ない」




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ドッヂボールのくだり長い…

もう少しお付き合いください。

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