稲実マネの日常

日常１１ ページ11

成瀬と白河

.

白河

　「しーらーかーわー！」


　後から成瀬が俺を呼ぶ声が聞こえるけど無視をする


　「白河！無視するな！」


白河「なに。用件は？」


　「白河反抗期？」なんて質問に対して質問で返してくる俺が1番嫌いなタイプの返事をしてくる成瀬を置いてもう1度歩き出す


　「違う！しっかり用はあるの！」


白河「だからなに？」


　「白河さ、足ケガしてるでしょ？」


白河「は？」


　「私にはわかるんだからね！」

　1番バレたくなかった成瀬にバレたことは一生の不覚だと思う


　「この有能マネ成瀬がみてあげるから！」


白河「はいはい」

　バレたことには仕方がない。としぶしぶ成瀬についていってマッサージを受ける




白河「成瀬なんでわかったの」


　「だってさー、あんくらのゴロいっつも澄ました顔で処理する白河がファンブルするなんて変じゃん？」


白河「まさかそれだけで判断したの」


　「あとは勘！」と自慢げに成瀬は言う。案外選手のことしっかり見てるんだなとちょっと成瀬の事を見直した。
　成瀬のマッサージは、正直言ってかなり上手い


白河「成瀬マッサージだけは上手いね」


　「し、白河が褒めた…！明日雪降りそう…」


白河「この時期に降ったら大事件」


　「まぁ、マッサージだけは勉強したから」


白河「へぇ」


　「だって、私筋肉フェチなの」


白河「は？」


　「マッサージって筋肉触り放題じゃん？」

　
　返す言葉がないとは多分このことを指すのだろう


　「高校球児の筋肉触れるとかほんとに今だけだし！ついで役に立つし一石二鳥！！」


白河「ほんとにつくづく残念な奴だな」


　一瞬でも成瀬のこと見直した自分をバカだと思った


　「まぁ、白河は着痩せする細マッチョってとこかな！いい筋肉してるよー、特にふくらはぎ！！」


白河「もうわかったから黙れ」



　((結局残念))

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