稲実マネの日常

日常１ ページ1

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　「ねぇ、成宮。なんで私たちって友達いないんだろうね。」


成宮「成瀬と俺一緒にしないでくれる？」

　
　「あんたが学校で野球部以外の人と話してるの見たことない」


成宮「みんな俺がすごいオーラ放ってるから怖くて近づけないんだよ！これが一般人と有名人の差だよね！」

　
「あんたが友達できない理由わかった気がするわ。」


　ここ稲城実業に入学してはや1年。野球部のマネージャーになりはや1年。
　そしてこの男、稲城実業のエース成宮鳴と2年目の同クラス生活がはじまる。



神谷「よっ、お嬢」


　呼ばれて後ろを振り返ってみると、黒すぎる男神谷・カルロス・俊樹と今にも人を殺しそうな目でこっちを見る白河がいた。


　「なんであんた達がここにいんのよ」


神谷「俺もこのクラスだからだよお嬢ちゃん」


　「その呼び方やめて。あーあー、今年しょっぱなからツイてないわ」


白河「それはこっちのセリフだ。なにが嬉しくて成宮と成瀬と同じクラスなんだよ」


成宮「はぁ！？成瀬は最悪だとして俺と一緒のクラスとか最高じゃん！」

　

　「「それはない」」


　３人とも恐ろしいほど声が揃う


成宮「だいたいさ、なんで成瀬とは2年連続同じクラスなワケ！？」


　「それはこっちが聞きたいよ。4月からやっと成宮から解放されて屋上で心置きなく友達をお昼食べるはずだったのに！」


成宮「心配しなくても成瀬に友達できることないから。」


神谷「お前ら出会いはよかったのにな」


成宮「カルロ何言ってんの？最初から最悪だったけど！」


神谷「いや、お前入学式でお嬢見たときねぇ、カルロ見た！？すんごい美人いた！！とか言ってたじゃん。」


　「え、鳴ちゃんそれ私のこと♡」


成宮「ちょ、カルロ！！！誰がこんな顔面！！！」


神谷「いや、お嬢普通に美人だと思うけど？」


　「そんなこと生まれた時から知ってるけど？」


成宮「顔がよくても中身が最悪。ほんとに顔面詐欺」


　「顔面良ければすべてよし！」


成宮「ほんとにどこかの誰かさんにそっくりだわ」


　「え、誰？」


成宮「御幸一也な」


　「あー、性悪イケメン眼鏡な。」


　「「お前が言うな」」




　((稲実の顔面詐欺マネ))

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