旧校舎のキュウケツキ (ページ24)

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…………え？

いやいやいやいや…え？

しっかり甘いものを頼んだし、ただのパンケーキでなく"とろ〜り生チョコ"だし、さらに追加でたっ

たたたたタピオカ！？

それだけでなく

びっくりしすぎて会長さんをみるとお顔が…

むっちゃニコニコしとる…！！！！！

「か、会長さん甘いものお好きなんですか？」

岩「うん、めっちゃ好き」

ま、まじですか…！

少し照れたようにクシャッとニコニコしてるそのお顔は真顔と違ってギャップがあって。

パンケーキたちが届いて、美味しそうに食べてるその姿は本当に甘いものが好きなんだなあ…と

なんだかとてもかわいらしく思えてきて。

「ふふっ」

会長さんの怖いイメージが一瞬にしてとんでいってしまった。

深「…Aが笑った。ひかるっA笑ったよ！」

「えっ？」

岩「よかったじゃん。ふっかがね、Aに悪いことしたって、お礼にここ連れてきたの」

「悪いこと…？」

深「Aの記憶を操作しようとしたでしょ。で結局かからなかったし、俺たちの事情に巻き込まれることになった。怖い思いもさせちゃったし…ごめんね。」

つまり、副会長さんは私に悪いことをしてしまったとパンケーキに誘ってくれたと…。

いつものようなへらっとした柔らかい微笑みじゃなくて、真剣な顔で私を見る副会長さん。

……なんだ、私はこんなに優しい方たちを誤解していたみたい。

「…副会長さんは私が甘いもの苦手だって思わなかったんですか？」

深「…え？……あっ！え、甘いもの苦手なの！？」

「ふふっ嘘です笑」

うわ〜なんだよ〜って騒いでる副会長さんに、それをみてAやるねって爆笑している会長さん。

もしかしたら、キュウケツキだと知ってしまった私だから優しくしてくれているのかもしれない。

だけど、こうやって笑い合ってる時間がとても楽しく思えた。

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