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センラーなり、8 ページ10

数年前、それは浦島坂田船が有名になり始めた頃


まだ私が浦島坂田船への興味が薄かった頃




人手の関係で、ライブの手伝いをしたことがあった


手伝いは、ライブが始まる前に終わったので関係者席からライブを見ていた





どうやらそれを同じ学校の人が見掛けたらしい


まぁ、その後から学校ではその人達から質問攻めに合うようになった





最初の方は過激なものは無かった


だから、お兄ちゃんに迷惑を掛けないよう、やんわりと答えるのを断っていた



ただ、騒動は学校だけで留まらなかった






SNSでの騒動


私のアカウントは浦島坂田船を好きな人達の間で広まっていった


嫌になるようなリプ、悪口の並び





どうして?どうして責められなきゃいけないんや?


それは心の片隅にトラウマとして有り続けている



お兄ちゃんがその騒動の中心が私だと気付かんかったことが唯一の救いやった









そこまで話して、私はセンラさんの方を向いた



『小さなことがトラウマになってるだけです』


「全然小さなことやないやん!」



呆れたような目で呟いた私の方を見て、センラさんは慌てる




『大丈夫ですよ、気持ちは立ち直れましたから、優しい言葉のお陰で』






私が精神的に救われた、それはSNSの騒動の次の日くらいに見たとある人の呟き



『スタッフの人は、ライブのために動いてくれてるんやで
 その人達がおらんかったらライブは成り立たへんよ
 楽しんでもらうためのライブで、悲しくなるようなこと言わんといて欲しい』



今でも全文言えるほど、何度も何度も繰り返し読んだ文





「え、それ僕やないですか」


少し顔を赤くして、ボソッと言う





『この言葉のお陰で立ち直れました、ありがとうございます』





「やけど、まだトラウマは残っとるんですよね」


突然、トーンを落として発せられた言葉に心臓を掴まれたような思いになる



「やから、僕らから逃げようとしたんですよね」



何も返す言葉はない、その通りやから



「僕はもう知ってしまったんやから、隠すことなんてないんですから

 坂田に頼れへんときは、僕を頼ってください」




その言葉が聞こえた方をつい向いてしまう



『でも…』



「渋らなくて良いですよ、頼ってください」




視線は、真っ直ぐ私に向けられている


堰が切れた




『お願いします…』



「それでええんですよ、困ったときは千裕さんって俺にメッセージかなんか送ってください」

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蒼衣瑠璃(プロフ) - たまねぎさん» ありがとうございます…!浦島坂田船の4人それぞれの良さがあって…良いですよね……! (2018年3月4日 16時) (レス) id: 36bba8930e (このIDを非表示/違反報告)
たまねぎ - センラーか…私はこたぬき寄りのcrewです!!(どうでもいい)更新頑張ってください! (2018年3月4日 9時) (レス) id: 7ace257b23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼衣瑠璃 | 作成日時:2018年2月20日 23時

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