I love you from that day (J･M) (ページ8)

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第8話ページ8

「あーもう結構いい時間だな」

「そろそろお開きにしようか」

「「はい」」

「あーじゃあ先帰っていいよ、俺ら裏から出るからさ」

「あ…はい。あのお金」

「いいよ。今日は俺の奢りだからもう支払ってあるし」

「え？」

「おーさんきゅー！」

「お前は今度おごれよ」

「へいへーい」

「ごちそうさまで～す」

美香は笑顔でそう言ったけど、私は納得いかない。

他人に奢ってもらうのは気が引けるし
でもこの雰囲気の中無理やりお金を渡すのも…

美香の言葉がふと頭をよぎった
「次会う約束絶対しなよ」

「あ、あの…」

とっさに松本さんの服を優しくひっぱった。

「ん？」

「あのご馳走様でした。」

「あぁ、いいよ。急に誘ってごめんね」

「いえ、すごくおいしかったです。」

「よかった！」

「それで…あの…私奢られるの苦手で」

「あー…うん」

「だから…次は私が奢ります。だから…そのまた…」

「え？…あーじゃあさ、line交換しない？」

松本さんはポケットから携帯電話を取り出した。
私はうなずきながら、ポケットから携帯電話とりだす。
ふるふると互いに携帯をふるわせ、連絡先の交換をした。

「また美味しいご飯食べにこ…」

松本さんがそっと私に近づき耳元でささやく

「今度は二人で…」

驚いた私を見つめ優しく微笑む松本さんの顔が、家に帰ってもずっと私の脳みそをつかんで離さなかった。