I love you from that day (J･M) (ページ45)

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第45話ページ45

「え？」

「だから、明日空けといてね？」

「わかった」
 

忙しいはずなのに、彼からまた会おうという連絡がきた。

つい先日会ったばかりなのに、大丈夫なのかな？と思うが、素直に彼に会えるのは嬉しいことだ。

指定されたお店に行く。

相変わらずお洒落な雰囲気。

なかなか慣れないわたしは緊張してしまう。

「お疲れ」

「おつかれさま」

案内された個室には彼がいて、笑顔でわたしを出迎える。

「適当にご飯頼んであるから、飲み物だけ選んで？」

 
メニューを渡され飲み物を頼んだ。

次々と運ばれてくる料理はどれも美味しくて、流石だなと思う。

お酒も進みだいぶほろ酔い状態になってきた。

潤も結構飲んでるけどまだ平気そう

「うん」

「ふふ。酔った？」

「ぇ、ぅん。酔ってるかも」

「じゃあもっと酔っ払う前にはい、これ」

差し出された小さなリボンがついた箱。
 

「ぇ？なに？」

「バレンタインのお返し。この間ホワイトデーだったでしょ？色々あって渡しそびれたんだけど」

「ぁ、ありがとう。」

前回のことがあってホワイトデーなんてすっかり忘れていた。受け取った箱を見つめてると、「開けてみて？」と言われたのでリボンを解いた。

「わぁ、きれい、、」

中にはキラキラ輝く小さな石がついたネックレスだった。シンプルで大人っぽい。

「知り合いがやってるアクセサリーブランドのやつなんだけど、Aに似合いそうだなって思って」

「こんな綺麗なの…ありがとう。嬉しい」

「貸して？つけてあげるよ」

ネックレスを持ち立ち上がり、私の背中に回る。

 
「髪あげて？」

「っ…」

 
言われた通りに髪をあげると、ひやり冷たい。
 

「できた、こっちみて？」

「ん？」

「やっぱ似合ってる。可愛い」

「んっ」

 
チュと触れる程度のキスをしてから、潤くんはまた席に戻った。

スマートに恥ずかしげもなく行われるその行動に毎回ドキドキしてしまう自分。

「よし、じゃあ飲もっか？」

「ふふ、うん！」
 
その日は結構飲んだ気がする。

潤くんもお仕事について熱く語ってた。

ふわふわして楽しくて幸せな時間だった。

気づいたら朝で、私は自分の部屋ベッドの上にいて。
あれ？夢かな…ってぼんやり思って洗面所に行く。
 
「あ…」
 
首元にキラリと光るネックレスが輝いていて、夢じゃなかったんだって嬉しくなって、そっとネックレス触れた。