I love you from that day (J･M) (ページ38)

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第38話ページ38

「はーい。あ、お疲れ様」

 「お疲れ様」

  黒のハットを被った潤くんがいた。 

優しく微笑む彼に胸がキュとなる。

  「ごめんね？来てもらっちゃって」

 「いいよ。それより渡したいものって？」

 「あ、うん。その、これ…」  

背中で隠していた箱を手渡す

  「きっと沢山貰ってると思うけど…その、ハッピーバレンタイン。ってことで」

 「うわぁ、手作り？」

 「う、うん」 

「まじか、すっげー嬉しい。ありがとう」

 「うん。」

 「あとでゆっくり食べるわ」

 「うん、そうして！ごめんね？飲み会時間大丈夫？」

 「いつものメンツだし、へーきへーき」 

「そっか、じゃあ」 

「A。」

 「んっ！？…」   

名前を呼ばれ潤くんの方を向くとキスをされた。

深くて甘いキスだった。

  「ん…っぅん…ふ…はぁ…」 

「ほんと、ありがとう。俺の為に作ってくれたのまじ嬉しい。」  

やっと唇が離れたと思ったら、ギュッて抱きしめられ耳元で囁かれた。

私の顔が赤くなるのがわかる。

心臓がドキドキしすぎて壊れてしまいそうだ   

「っ…」 

「じゃあ、またラインする。ばいばい」

  帰り際にチュッと触れるだけのキスを残し、その場を去る潤くん。潤くんがいなくなった後、私はズルズルとその場に倒れこんだ。  

「…好きすぎて死んじゃうかも…」  

しばらく廊下に倒れこんでると、様子を見に来た美香に、すっごい心配された 