I love you from that day (J･M) (ページ23)

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第23話ページ23

「凄いお洒落ですね」

 「ありがと、Aちゃんの部屋はどんな感じ？」

 「え？私の部屋はシンプルですよ」

 「あはは、そんな感じする。今度行きたいな」

 「…いいですけど、つまらないですよきっと」 

「部屋に面白さ求めないって」

  話しながら松本さんが座ったソファーの隣に座った。  

「あ、材料適当に買ったんですけど」

 「まじ？ありがとう。俺もいくつか買ったから、準備しよっか」 

「はい！松本さん料理できるんですか？」

 「馬鹿にすんなよ〜出来るって」

 「馬鹿にしてませんよ？」 

「Aちゃんは？」 

「ある程度はできます」

 「ならよかった、じゃあこれ切って。あ、待ってはい」  

松本さん手渡されたのはピンク色のエプロンだった。  

「服汚れると嫌でしょ？」 

「ありがとうございます。」

  渡されたエプロンを身につけ手を洗う。 ふと横にいる松本さんをみると、同じタイプの黒のエプロンをしていた。  

「オソロイ、、」 

「あーうん」  

思わず口に出た言葉に松本さんは少し恥ずかしそうに笑った。ピンクがあると言うことは彼女のだろうか。

だとしたら非常にマズイ   

「あ、あのやっぱ私、」 

「ん？」

 「このエプロン…」 

「あー買ってきた。Aちゃん来るからさ」 

「え？」 

「悩んだんだけど、俺が持ってるのと同じタイプでピンクがあったからさ」 

「あ、、」 

「やっぱ可愛い。似合ってる」

 「っ…！あ、ありがとうございます。こ、これ切りますね」   

恥ずかしさを誤魔化すように料理を始めた。

心臓のバクバク音が身体中に響いている。 

彼女がいるのかもと落ち込んだ私だったが、今では嬉しさで顔が緩むのを必死で我慢している。松本さんが私のためにエプロンを選んで買ってくれた事実が嬉しかった。