I love you from that day (J･M) (ページ17)

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第17話ページ17

ある曲の最中に、彼が近づいてきた。

歌いながら上を見上げ手を振っている。 

それを下からボケッと見つめていると、急に下を向いた彼と目があった気がした。 

私を見つめ嬉しそうにニコっと笑って、手を振る彼に心を鷲掴みにされた。  

さっと行ってしまう彼の背中を見つめながら放心状態でいると、となりの美香が私の肩を叩きながら

  「絶対Aのことみてたよね！？ねぇ！」  

って興奮しながら話しかけている。 

そんな楽しいライブはあっという間に終わりを告げ。

バラバラと帰るお客さんに混じって、私たちもライブ会場を出た。 外に出ると涼しい風が頬を撫でる。  

「はぁ、、、」 

「ちょー楽しかったね？」 

「え？う、うん。すごかった、、」 

「やっぱり嵐って凄いね」 

「そうだね…」   

さっきのは幻？私の夢だったのかなって感じてしまうほど一瞬で、でも最高に幸せな時間だった。

   「今度はちゃんとチケット取ってこようかな」

 「そうだね〜あ、この後どうする？お腹減った〜」

 「そうだね！ご飯食べたい！」  

何処にしよっかと携帯で探していると、音楽と共に携帯が震えた。ディスプレイには松本の文字

「あっ、、もしもし」

 「あ、でた。よかった〜いまどこ？」

 「えっとまだ会場の近くで」 

「良かった！これから飯いかない？」

 「え？でも、、」 

「美味しい寿司屋さんでさ」

 「お寿司、、食べたいです」

 「ふふ、でしょ？ラインで場所送るから来てよ。美香ちゃんも一緒でいいから」 

「でも、やっぱり」 

「待ってるから。」  

そう言われて電話は切れた。