I love you from that day (J･M) (ページ2)

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第2話ページ2

「ふぅ～」

さて、さて私の胃袋と相談したところこの少し残った料理は無理に食べずに残すことした。
もったいないけど、無理もよくない。

そう一人でうなずいていたら

「ねぇ」

また声がする。
しかもさっきと同じ声が。
しかも先ほどより近く聞こえる

「ここいい？」

いつの間にか真ん前にさきほどの男の人がいて、私の隣のベンチを指さしている。

「あぁ。どうぞ」

少しズレて席をあける。
彼の手にはお皿と、さきほど取ってきたのだろうか？
アナゴがのっていた。

「いや～あったよ！ありがとう」

「え？あぁ、アナゴですか。好きなんですか？」

「うん、ちょー好き」

なんというか笑顔がとても可愛い人だった。
外が暗いからハッキリとはわからない
彼は帽子もかぶっている。しかし、薄暗い中で見え隠れする彼の瞳は大きくぱっちりとしているし
きっと美形とかイケメンとか言われる類の顔してるのだろう。

「……」

特に話すこともないし、私は黙ってまた月を見上げる。
お腹も膨れたし、そろそろ帰ろうかなぁ

「さっきからずっとここいるよね？」

「え？」

「踊らないの？」

「あーああゆう場所苦手で。パーティーだって知ってたら来なかったっていうか」

「え？そうなの、友達ときたの？」

「はい。友人が知り合いらしくて。私はただ騙されて連れてこられました」

「騙されてって…ふふ」

「だって美味しいご飯食べに行こう？って連れてこられたらここですよ？詐欺ですよ」

「そこまでいっちゃう？君面白いね！」

「そうですか？」

「うん。君はなんの仕事してるの？」

「本屋でバイトしてます。」

「一般人か、、本好きなの？」

「本好きです！」

「ふふ、小説とか？」

「小説も読みますし、漫画も好きです。絵本とか、、本なら何でも好きです！」

「ふふそっか！俺さ好きな本があって…」

彼のトーク力のおかげだろうか？

普段男の人とはめったに話すことがないし、話しても楽しいとは思わなかったけど、彼との会話はとても楽しかった。彼の好きな本の話から、今はハマっているアートの話。それから好きな食べ物や好きな映画の話とコロコロ話は変わり。

どれぐらいの時間が経過したのであろうか、

「じゅーん！ちょっと」

「あーごめん呼ばれたからいくね」

「あ、はい。」

彼の友人だろうか？彼を呼ぶ声とともに会話は終了した。