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転生39 ページ4









『あ、あそこにいるのは…』


ツンツン頭の髪に制服らしき姿


間違いない。あれは私が愛してやまないめぐみん…ン"ン"……恵。



バレたら絶対問い詰められる。嫌な目で見られるなこれ


だって一人で来たはずの任務を私なんかが勝手に高校飛び出してきて勝手にきたんだから


『どこかに隠れないと…』


私は咄嗟に近くの花屋に逃げ込んだ





チリンチリン___


「いらっしゃいませー!」


軽くお辞儀をする。


凄く濃い薔薇の匂いととても甘い匂いがした



花ってこんなにいい匂いするんだな



「あの…何かお探しでしょうか?」


『あ、すみません!花の甘くていい匂いがしたから…』


あ、やべ。普通に話しちゃった。神様にもっと冷たい態度とれって約束されたのに


「ふふっ。貴方、見かけによらずいい顔するのね」


『え、はぁ…』


「好きな人とかは?」



周りに客はいなかったので若い店員さんが私に話しかけてきた


『…初恋です。産まれた時から全く恋愛してなくて、高校生になってから好きになったんです。強くてかっこよくて優しくてちょっとツンツンしてて。でも
私の恋は叶いそうにないんです。』



「あら…どうして?」


『もうすぐ、ここからいなくなるんです。私』


「お引越し…とかですか?なら!このお花がピッタリですね!」



そう言うと店員さんは1輪だけ花を詰んで私に預けた



「"ワスレナグサ"って知ってますか?」


『この花の名前ですよね?』


「ええ。因みに花言葉なんだと思います?」


『んー、そこまでは…』


「じゃあ今度調べてみてください!」


『ありがとう…ございます。あ、お金払っていきます!!』




その女性店員はニコニコしていて、とても親切な人だった。




「ありがとうございました!」



お会計を済ませて外へ出た


『買ったのはいいけどいつ渡そう…』



あ、あと私が倒れた時のお礼も言わなきゃ




まぁそれより、とりあえずどこか泊まれるホテルにでも…





伏黒「俺が気づいてないとでも思ったのか」



『?!』







あ、そういえば恵から逃げてたんだ私

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作者名:さっちゃん | 作成日時:2021年1月24日 13時

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