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「……作ろうと思っても、なかなかスムーズにはいかないものね」
「そりゃそうでしょ」
よっちゃん、呆れ顔。
「どうして？」
「どうしてって。Aってば、誘われても何だかんだ断ってるし」
「たまたまだよ」
「たまたま ことごとく？」
「そう、たまたまことごとく私の予定が入ってる日とか、都合の悪い日に誘われるの」
「…ふーん」
「なによ、その意味ありげな ふーんは」
「結局 誰でもいいわけじゃないんだろうなって思っただけ」
「…それはまあ、誰でもってわけにはいかないけど」
「そりゃそうよ。オトコは選ばなくちゃ！」
幸せなよっちゃんから見れば
私の行動は相当バカバカしくうつってるんだろうな
「…」
「何で黙るのよ」
選んで求めた人に完結させられて、自分の存在意義すら信じられなくなってる。重症かも。
「とにかくもう吹っ切りたいんだよね、私」
こんなふうにいつまでもグジグジしたくない
「んー、じゃあ山下くんとかどう？」
「彼女いるでしょ」
「それが最近別れたらしいんだよ」
「ふーん、でも私じゃムリムリ」
恋愛スキルも容姿レベルも違いすぎる。
相手にされない。
「どうしてそう自分を低く見るのよ。
Aが今まで隠してた抜群のプロポーションと今風のメイクにオトコたちソワソワしてるよ？」
「気のせい」
「自覚無いの？トボけてるの？」
「現実を知ってるだけよ」
「そもそもAをフったバカなオトコは誰？」
「それは内緒」
「もうっ。そろそろ教えなさい！」
私はそのうちね、と席を立った。
「Aってば！」
「だってタイムリミットだし」
「え、もうバイト？いつもより早くない？」
「ん。今日から新しいトコなの」
何のバイト？と聞かれコンビニと返答。
「やっぱり変えたんだね」
「ん、」
「一途な気持ちもストーカーに変わったらコワイよね」
「…よく分かんないけど、周りがヤバイかもって言うから」
「用心に越したことはないよ」
「まあ、ね」
大学から2駅、家からも2駅。
大学近くでも家の近くでも知り合いが来そうってことで、定期券内で中間地点の駅から10分のコンビニをバイト先に選んだ。
そこならめったに知り合いに会うことはないはず。
カッコいい人いるといいね。って言うよっちゃんに
そうだね。と軽く頷いて大学を出た。
カッコよくても私が好きだと思えないなら
結局は誰でも同じなのかもしれないけど。
そう思いながら。
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yuihibiki(プロフ) - ちょこたろーさん» 人それぞれですよね。さまざまな出来事に対しての感じ方も受け取り方も、私の書いたあいさつ文に当てはめる情景も。このオハナシがどんなリハビリになってるのかは分かりませんが、完結までもう少しお付き合いくださいませ。 (2019年11月17日 21時) (
レス) id: ecfd2b01ee (このIDを非表示/違反報告)
ちょこたろー(プロフ) - いつも読ませてもらってます。挨拶にある今の気持ちが、うなずけすぎて思わずコメントさせてもらいます。飲み込めていないことが多すぎてやっぱり正月から止まってる。流れはね頭で受け入れているんだけど心はねもう容量オーバーで。だからこのお話が私のリハビリです。 (2019年11月14日 15時) (レス) id: c8a1445fc4 (このIDを非表示/違反報告)
yuihibiki(プロフ) - さわさん» この大野先輩は主人公ちゃんにとってなかなかキツイよなあーって思いながら書いてますけど、しばらく？ずっと？こんな感じでいくことになりそうです(^_^;) (2019年11月10日 9時) (レス) id: ecfd2b01ee (このIDを非表示/違反報告)
さわ(プロフ) - きっとニヤニヤしてしまう展開が待ってるんだろうけど、主人公ちゃんの心が苦しそうで悲しくなります。大野先輩お願いしますよ〜。 (2019年11月9日 16時) (レス) id: 759a393a86 (このIDを非表示/違反報告)
yuihibiki(プロフ) - nyurika513さん» ありがとうございます（笑） (2019年11月2日 0時) (レス) id: ecfd2b01ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuihibiki
| 作成日時：2019年9月23日 0時
