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ストーリー92 ページ42

はぁー…。しんどかった…。

あの魔の空間から逃げ出し、テッちゃんとあっくんと桃井ちゃんのいるテーブルへと避難しました。


黒「珍しいですね、紫原くん。お菓子より料理の方を多く食べているのは…」

紫「んー?だってさー、Aちんの料理の方が美味しいんだもん。」

桃「カガミンのもおいしいよー?」

紫「Aちんのがうまいし。」


ああ…。なんて平和なんでしょう…。


あ「そう言ってもらえて嬉しいです。たくさん食べてくださいね。」

桃「もっちろんだよー!ねー、テツくんっ。」

黒「はい。」

あっくんがたくさん食べるのはいつもの事ですが、少食のテッちゃんも食べてくれているのを見ると、やっぱり嬉しいものです。

紫「あ、そーだ。」

何かを思い出したかのようにそう呟いたあっくんは、ポケットの中から何かを取り出し…

紫「これ、この前のクッキーのお礼。ありがとねー。」

可愛い小包を渡してくれました。

あ「…えっえっ??」

急なことで、しかも、あのあっくんからだということに驚きを隠せず、あたふたしてしまいます。

紫「Aちん、開けてみて。」

あ「は、はい…。」

可愛い袋を破らないように、そー っと開けて中身を取り出します。

桃「わぁ!かわいー髪留めだね!」

紫「うん。Aちん前髪伸びたなーって思ってたんだよね。」

黒「Aさんに似合いそうです。」


それは、およそ私には全く縁のないような可愛い小さなピン留めのようなもので…


あ「あの、いいんですか?こんな可愛いの…。
あっくん、お菓子を買わなくちゃ…」

紫「いーのいーの。これ見つけたとき、あーAちんに似合いそうだなーって思って、気づいたら買ってたから。」

あ「そうですか…。では、お言葉に甘えて。
ありがとうございます。」

紫「どーいたしましてー。」


……ほぇーー…。

まさかあっくんからお菓子以外のプレゼントをもらえる日が来るなんて…。


人って、変わるんですねぇ。



あっくんから貰ったプレゼントを眺めながら、そんなことを思いました。

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美友 - いつも更新されてるかなって見に来てます。続き早く見たいので、更新頑張ってください。 (2018年1月14日 0時) (レス) id: e7a5b55c2b (このIDを非表示/違反報告)
makanyan - 続き早く見たいです! (2017年10月18日 8時) (レス) id: d834349331 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:14がすき | 作成日時:2017年9月21日 21時

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