幼馴染とわたし２【笠松幸男】

ストーリー５６ ページ6

2学期が始まって、ウィンターカップの予選やら文化祭の準備やらで大忙し。


2学期は何かと行事が多いからなぁ。

たいへんだ。



ちなみに、ウィンターカップ予選は無事通過しました。

とりあえずひと安心…




…なんて息をついたのも束の間の休息。
今は一週間後に控える文化祭の準備にてんやわんやです。


「ちょっとー！これ試しに着てくれないー？」

「おいっ、それちげーぞ！こっちだこっち！」

「メイクってこんな感じでいいかな？」

「どうせなら思いっきり怖いのがいいよねー」


私たちのクラスはお化け屋敷をする。

衣装も道具もメイクもとっても本格的でほんとうに怖そう。


かく言うこの学校は、学校行事にとっても力を入れていて、文化祭がいちばん派手な行事といっても過言ではない。


運動部に力が入ってる学校は行事もすごいなぁ…。


メイド喫茶、コスプレ館、縁日、クレープ屋さん、大迷路、ゲームセンター…


面白そうなところがいっぱいだっ。



_______________


笠「だーーっ、くそ！
こんなんやってられっか！！」

あ「ゆ、ゆきちゃん、どーどー」

笠「どのクラスも出し物やってんのに、なんでうちのクラスは全員一致で劇なんだよ！！

しかも！
ロミジュリとかなんかベタなのやってっし！
くじ引きで役決めるとかぬかしやがったし！」


ゆきちゃんのクラスはロミオとジュリエットの劇に決まったらしくて、

そして……



笠「だいたいっ、おれがロミオって顔してるとでもおもってんのかーーーー！！！！」



主役、ゆきちゃんらしいのです…。


私のベットでぼふんぼふんしながら、これでもかってほどに鬼の形相のゆきちゃん。



…まあでも確かに、

ゆきちゃん、昔から演技はできないからなぁ…。







………。



……大丈夫かなぁ…。

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