検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:49,981 hit

ストーリー84 ページ34

笠「おまっ……、見にくるなって言っただろうが!!」

あ「だ、だって、別にわたし、分かったなんて言ってないもん!」

笠「______っ。

……はぁ、……まじかよ…。」


手で顔を覆ってがっくりと項垂れるゆきちゃん。


…なんでそんなに落ち込むの?ゆきちゃん。
だって、だってね、ゆきちゃん…、


あ「……だって、もったいないよ…。」

笠「……?」

あ「あんなにかっこいいゆきちゃん、見れないなんて…。」



……………。



…………ん?



ふ、と我にかえる。



……っ!?

わ、わたし、なに言って…!?



顔がみるみる赤くなっていっていくのが自分でも分かる。


笠「………っ!!!?」


だけど、ふとゆきちゃんを見ると、ゆきちゃんも手で口を覆って顔を真っ赤にしてて……


笠「だあっ!くっそ、見んな!見るんじゃねぇ!」


そう言ってぷいっと背を向ける。



ゆきちゃん、耳まで真っ赤。



照れてるの……?

それって、いつもの照れ屋が発動したの?

…それとも…………、



あ「ねぇ、ゆきちゃん。」


ゆきちゃん、私ね……


あ「…この前は、ひどいこと言ってごめんね。」


『もう、わたしに話しかけてこないで。』


あ「あれね、本心じゃないよ。」


笠「………。」


あ「わたし、ゆきちゃんのこと大好きだよ。」


今まで、よく言ってた言葉。

でも、いつも言ってたものとは少し違う。


幼馴染としての大好きだけじゃない。

ゆきちゃんといると、ドキドキする。胸が苦しくなる。

そういう、大好き。



笠「………お前の大好きは、ずるい。」

あ「………へ?」

笠「俺だって、お前のことが好きだ。

あの時キスしたのだって、なんとなくでも、魔がさしたからでもない。」


『魔がさしたっつーか、なんつーか…。
とっ、とにかく、深い意味はなんもねぇからっ…』



笠「お前が好きだからだ。それで、黄瀬からの告白を保留にしてるお前に腹が立った。嫉妬した。

手繋ぎたい。抱きしめたい。キスしたい。

…………俺の好きは、こういう好きだ。」



……………っ!!!?


えっ、そ、それって………



笠「…だけど、お前の大好きは、そういう好きじゃないだろ…?」

あ「違うよ!」


違うよ、ゆきちゃん。

ストーリー85→←ストーリー83



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (90 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
216人がお気に入り
設定タグ:黒バス , 笠松幸男 , 黄瀬涼太
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています! (2019年9月10日 19時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
14がすき(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 大変遅くなってしまい申し訳ございません。だいぶ離れてしまっていたんですが、頑張っていこうと思います。コメントありがとうございます!よろしければこれからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年9月9日 22時) (レス) id: c8accdc037 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます もう更新されないのでしょうか? (2019年6月30日 16時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
地味って便利 - 笠松先輩イケメンですね!楽しみにしてます。頑張ってください (2017年7月15日 22時) (レス) id: 3582ac3c0b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:14がすき | 作成日時:2017年5月17日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。