ストーリー84 ページ34
笠「おまっ……、見にくるなって言っただろうが!!」
あ「だ、だって、別にわたし、分かったなんて言ってないもん!」
笠「______っ。
……はぁ、……まじかよ…。」
手で顔を覆ってがっくりと項垂れるゆきちゃん。
…なんでそんなに落ち込むの?ゆきちゃん。
だって、だってね、ゆきちゃん…、
あ「……だって、もったいないよ…。」
笠「……?」
あ「あんなにかっこいいゆきちゃん、見れないなんて…。」
……………。
…………ん?
ふ、と我にかえる。
……っ!?
わ、わたし、なに言って…!?
顔がみるみる赤くなっていっていくのが自分でも分かる。
笠「………っ!!!?」
だけど、ふとゆきちゃんを見ると、ゆきちゃんも手で口を覆って顔を真っ赤にしてて……
笠「だあっ!くっそ、見んな!見るんじゃねぇ!」
そう言ってぷいっと背を向ける。
ゆきちゃん、耳まで真っ赤。
照れてるの……?
それって、いつもの照れ屋が発動したの?
…それとも…………、
あ「ねぇ、ゆきちゃん。」
ゆきちゃん、私ね……
あ「…この前は、ひどいこと言ってごめんね。」
『もう、わたしに話しかけてこないで。』
あ「あれね、本心じゃないよ。」
笠「………。」
あ「わたし、ゆきちゃんのこと大好きだよ。」
今まで、よく言ってた言葉。
でも、いつも言ってたものとは少し違う。
幼馴染としての大好きだけじゃない。
ゆきちゃんといると、ドキドキする。胸が苦しくなる。
そういう、大好き。
笠「………お前の大好きは、ずるい。」
あ「………へ?」
笠「俺だって、お前のことが好きだ。
あの時キスしたのだって、なんとなくでも、魔がさしたからでもない。」
『魔がさしたっつーか、なんつーか…。
とっ、とにかく、深い意味はなんもねぇからっ…』
笠「お前が好きだからだ。それで、黄瀬からの告白を保留にしてるお前に腹が立った。嫉妬した。
手繋ぎたい。抱きしめたい。キスしたい。
…………俺の好きは、こういう好きだ。」
……………っ!!!?
えっ、そ、それって………
笠「…だけど、お前の大好きは、そういう好きじゃないだろ…?」
あ「違うよ!」
違うよ、ゆきちゃん。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています! (2019年9月10日 19時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
14がすき(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 大変遅くなってしまい申し訳ございません。だいぶ離れてしまっていたんですが、頑張っていこうと思います。コメントありがとうございます!よろしければこれからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年9月9日 22時) (レス) id: c8accdc037 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます もう更新されないのでしょうか? (2019年6月30日 16時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
地味って便利 - 笠松先輩イケメンですね!楽しみにしてます。頑張ってください (2017年7月15日 22時) (レス) id: 3582ac3c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:14がすき | 作成日時:2017年5月17日 22時