好きになった弱み (ページ40)

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転生32 ページ40

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恵と別れてから、私は下の階の呪霊達を払う

「ｱ…アァ…？？」

『ごめんね』

ジャラ…

私は袖から数メートル鎖を出してそこにいる複数の呪霊を縛り倒す。

技名？？

考えてません

でも、なんだろうな

鎖で縛る、だから

縛る、縛る、縛る…

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「呪縛霊法＿＿＿＿＿"金縛り"」

その時私の背後にいた呪霊達が一気に縛られ、弾けた

何が起きたのか分からず、私はその場に立ち尽くしていた

ただ1つ。わかる事は＿＿＿

「はじめまして」

目の前の女の子が "私" であったこと

「全然だめね」

その冷たい声も

「私の実力なら、精々2級まで行けたはずなのに…3級ですって？笑わせないで」

その突き放すような言葉も

「鎖を上手く使いこなせていない。私の身体を奪ったくせにまるで素人のような鎖の使い方……あぁ、別の世界から来たなら仕方ないか」

その赤い瞳も

全部全部私

「1つ忠告してあげる」

『っ、？！』

「私達は宿儺の指を集めているのだけれど…その前に貴女を殺さなければならない。今の私は魂だけで生活しているようなものだから」

そういうと目の前の彼女……いや、目の前の私は、私の背後に素早く回り込んで鎖で縛った

ダメだ。声すら出せない

どうなっているの？

どうしてもう1人の私が……

「彼とも仲が良さそうね。でもそんな事は鎖城家の行動に、言動に相応しくない。あぁそれと」

「父と母…殺したのは私だから」

貴女が殺したも同然ね

そんな事を言っている彼女の言葉はどれも理解できない

さっきから何を言ってるの

『ぁ……がぁっ……』

鎖の、尖っている先っぽ

それが腹部を貫通する

血がドバッと出た

もう終わりなのかな

伏黒「"玉犬"！！」

「っ？！」

瞬間、私の身体は自由になる

伏黒「Aっ！！」

息を吸う

苦しい。凄く苦しい

「…命拾いしたわね…でも次はないから」

そう言ったもう一人の私は、黒い煙に包まれて消えてった

伏黒「＿＿＿＿はいっ、急いでくださいっ、」

め、ぐみ？

なんでそんなに焦って…

伏黒「大きな気配がしたと思ったら……とりあえず事情は帰って傷が癒えたらだな」

『ご、めん…』

伏黒「とりあえず五条先生と伊地知さん呼んだから……A…？」

そこで私の意識がプツンと途切れた。