転生26 ページ34
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五条「はいこれ」
『え?!いいの?!ありがとう先生!』
遊園地に来たのはいいものの、やっぱり外が暗くなっていって乗れる乗り物が限られてきた。
そして今私たちは観覧車に乗ろうとしています。
先生がココア買ってきてくれた。冷たいヤツ。
五条「僕やばいかも」
『なんで?』
五条「だって今、夜の8時ぐらいだよ?こんな時間まで生徒と遊んでて高専の人達に見つかったら」
『まだ生徒じゃないし大丈夫ですよぉん』
五条「最後の語尾なんかゾワっとした」
『何故』
___________
「足元お気をつけください。それでは良い旅を」
ガシャンとドアが閉まり、私は今五条先生と2人で観覧車に乗っている
『た、たっけぇぇええええ!』
五条「まだ頂上にすら言ってないじゃん…」
いいじゃん別に
1度も乗ったことねぇんだよ観覧車
『五条先生。今日は意外と楽しかったです』
五条「一言余計じゃない?」
『初めてだったんです。私、小さい時からこういう人混み多いところで遊んだことなくて…』
親戚のおばさんに一時期引き取られてたが、私は何処へも遊びに行かせてくれなかった。
公園も、遊園地も行きたいと言えば叩かれた。
おばさんの口癖は「お前は人一倍頑張らなきゃいけない」だったなぁー
『だから先生には感謝しかないです。ありがとう五条先生!』
アニメでも言ってたよね。「生徒から青春を取り上げるのは許されないー」みたいな事言ってなかったっけ?台詞忘れたけど。
まあそこがいいところだね。
五条「こんなとこいくらだってつれてってあげる」
『え?』
五条「僕はお金もいっぱい持ってるし、かっこいいし強いし優しいから、Aを幸せにできるよ」
『ちょ、ごじょ』
五条「Aを傷つける奴は絶対許さない。裏切るようなことだって絶対しない。苦しい思いは絶対させないよ」
五条先生は私の手を握り、真っ直ぐに私を見て言った
五条「Aが今までどんな人生を送ってきたか僕は分からない。でも…」
五条「1人にさせないよ」
ふわり
香水の香りがした。すごくいい匂い。
私は今五条先生に抱きしめられている。
まるで海外ドラマのワンシーンみたい。
正直先生の言葉は嬉しかった。
だって私の欲しい言葉くれるんだもん。
でもね先生?
『私、ひとりじゃなかったよ』
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作者名:さっちゃん | 作成日時:2020年11月12日 21時