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クリスマス ページ31









「ありがとうございましたー!」





チョコレートケーキをひとつ買って寮に戻る



てか今月結構ケーキ食べたなぁ


絶対太ったわ。めぐみんに嫌われたら嫌だしダイエットするか……明日から




「パパ!私ショートケーキ食べたい!」


「大好きだもんなぁ。ママの分も買って帰ろう」




『……』




ある家族が私の横を通り過ぎる。




「僕のところにサンタさん来るかなぁ」


「えぇ。いい子にしてたからきっとくるわよ」




またある家族も。





いいなぁ





いいなぁ





いいなぁ。




どうして私には家族がいないの?




どうして私にはサンタさんが来なかったの?



どうして


どうして私だけ




私はその場に蹲って泣いた



周りの目など気にせずに




『…一人ぼっちは嫌だ』


伏黒「だから言っただろ」




"1人で大丈夫かって"




『っ…なんで…』



めぐみん……帰ったんじゃ…



伏黒「泣くくらいなら一人で行くのやめとけ」



と言って私の涙を指でそっと拭ってくれた




紳士かよ




伏黒「行くぞ」





え?え?



私今、めぐみんと手を繋いでる……??


嘘、めぐみんから手を繋いでくれるなんて



伏黒「ふっ…泣き止んだか?」



『っ!』




その時笑っためぐみんの笑顔があまりにもかっこよすぎて



私の心臓の音聞かれるんじゃないかってくらいバクバクしてた



『ありがとう』


伏黒「なぁ」




何故かめぐみんは私の手をぎゅっと、まるで離さないように握り直した



伏黒「鎖城はあいつ…五条先生の事が好きなのか」




は?



え?



何その勘違い逆に傷つく…


五条先生好き好きアピールした事ないし



第一推しはめぐみんだし


『好きじゃないよ』


間違われないように先生とは距離置こ。




伏黒「好きな奴とかは…」


『いない』




君だよめぐみん


好きなのはめぐみんだよ





伏黒「……………きだ…」




『え?なに』



伏黒「ッ?!な、んでもねぇ…」



え?

もしかして今日臭い??


いや、そりゃあさっき動いたから臭いけど


私が傷つかないように言わないでおこうとか思ったのかな



こんどシャンプーとボディソープ変えよ







伏黒「(…今度ちゃんと言おう)」































「好きだ」

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作者名:さっちゃん | 作成日時:2020年11月12日 21時

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