衣装作り(貴方side) ページ37
“ガー"ガタンッ
貴「よしっ!出来た!!」
うん!いい感じの出来。可愛いメイド服になったな〜
今、文化祭に向けて喫茶店の衣装を作ってます♪
こう見えて、わたし裁縫とか得意なんです!
だから、クラスの代表兼衣装係をしてるけど・・・
なんか明らかに私ハブられてる気がする。
まぁ、しょうがないっちゃしょうがないけど・・・
最近私が黄瀬君と残ったりして仕事したりしてるからね。
黄瀬君と話さない訳にはいかないし、もう諦めてるけど。
こうまでハブられて落ち込まない訳ないよね、普通。
人見知りだしいいや。って諦めてる部分もあるけど。
?「すごい!この衣装めっちゃいい!このフリルとか細かい!」
突然、誰かに話しかけられ振り向くと、今井春奈さんがいた。
彼女は私の一つ前の出席番号で、クラスで一番最初に自己紹介しあった子だ。
それ以来話してないのは、私がクラスの女子の大半からうらまれているせいだと思う。
春「海野さんすごいね!裁縫上手なんだ〜。知らなかった!」
貴「ありが、と、う?」
いろんな意味で戸惑って、変なイントネーションで返事をしてしまった。
今まで、るみ以外の女子から話しかけられることが滅多になかったし、
誰も近づいてこようとしなかった。
貴「私とあまり話さない方がいいと思うよ?今井さん」
私と仲良くしたら同じようにハブられるようになるから。
春「知ってる。でも、もう面倒くさくなった。私は話したい人と話したい」
そう言うと、今井さんは少し黙って俯いた。
春「海野さんのこと、図書室で何度も見た。私も本読むの好きだから、
図書室に行くことが多くて。借りてる本見たら私も好きそうなやつが多くて。
ずっと話してみたいと思ってたんだ・・・」
そう言うと、今井さんは急に頭を下げた。
春「今まで、無視したり、意地悪な態度とってごめんなさい。
これから仲良くしてもらえませんか?」
もう誰とも関われなくていい。るみさえいれば。そう思ってた。
今になってそれは違ったんだと気づいた。
心のどこかでは仲良くなれる人が欲しかった。ずーっと。
だから私は今井さんにただ笑って頷いた。
たったそれだけで彼女にも私の心は伝わったみたいだった。
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ayuka(プロフ) - ねこおと音猫さん» 教えてくださりありがとうございますm(_ _)m探して直しておきます・・・これからも頑張って更新していきますので読んでいただけると嬉しいです(^O^) (2015年7月15日 19時) (レス) id: 2f42795c5d (このIDを非表示/違反報告)
ねこおと音猫(プロフ) - 黄瀬の名前の漢字が違いますよ!あと更新頑張ってください! (2015年7月15日 7時) (レス) id: 2749e169cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayuka | 作成日時:2015年2月28日 14時