season1 オレがTruth Love を知った訳(黄瀬涼太)

仕事(黄瀬side) ページ33

貴「じゃあ、これから文化祭の出し物の話し合いを始めます。」


文化祭まで後1ヶ月間。今日のHRは文化祭のクラスの出し物を決めることになっていた。


黄「何かやりたいことある人いるッスか〜」


クラスメイト1「喫茶店とか？」

クラスメイト2「お化け屋敷とか？」

クラスメイト3「えー！そういうのは定番じゃん？もっと違うのにしようよ」


貴「あっ、えーと、班で話し合って一つの意見にまとめてください！」


さすがAちゃんッスね。これなら意見の数が絞れるッス。

〜〜〜１０分後〜〜〜
班ごとに意見を出してもらったけど、全部違うッスね・・・
お化け屋敷、メイド喫茶、執事喫茶、スタンプラリー、アイス屋さん、衣装貸し屋。


貴「これどうしたらいいかな・・・」


Aちゃん困ってる・・・そりゃそうッスよね。
どう上手くまとめたらいいッスかね〜

2人でコソコソ話す。

黄「執事とメイドとアイスは組み合わせられるッスけどね〜」


貴「衣装貸しも合わせようと思えば、黄瀬くんが言ったやつに合わせられるよ」


黄「でも残りは・・・」


貴「・・・・・・」



うん。無理ッスよね。１つに絞れればいいんすけど、このクラス
自分の意見が一番いいみたいな人が多いから納得しなさそう・・・。
こういう時は・・・


黄「オレ達で意見をまとめてもいいッスか？」


いいよ〜という声が聞こえてくる。
話し合いにも飽きたし、早く帰りたいな〜みたいな空気が流れ始めていたから
そう言ってみたけど・・・こんなにあっさり納得するとは・・・



〜〜〜放課後〜〜〜
貴「何で私達だけで決めるなんて言ったの？」



教室に残ってクラスの出し物の意見をまとめていると、
Aちゃんに聞かれた。何でって、



黄「Aちゃん、困ってたじゃないッスか。意見を
全部まとめるのは難しいし、かといって納得させるのも難しそう・・・って」


貴「！？」



どうやら図星だったらしい。驚いた顔をしている。
Aちゃんのこと、最近よく見てるッスから。(変な意味じゃなく)



黄「もっとオレのこと頼ってほしいッス。
Aちゃんの力になりたいんッス、オレは」

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