第14話:いつもと違う ページ16
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翌日 朝
太「おはよ〜…」
眠たそうに部屋から出てくる太宰さん。
『あ、おはようございます。大丈夫ですか?』
太「うん。…もしかして、もう探偵社に行くのかい?」
『ええ。そうですけど…』
太「まって。私も一緒に行く」
…ん?
一緒に…行く…?
太「……だめかな」
子犬のような瞳で見てくる。
『い、いえ!だめじゃないです』
太「よかった。じゃあちょっと待っててね〜」
そう言ってフワッと笑う。
太宰さんが再び部屋に入ってから、ストンッとソファに座る。
そして少し顔が熱くなるのを感じる。
最近太宰さんがまた笑ってくれるようになったし、今日なんて太宰さんからおはようって言ってもらえた。
それはとても嬉しいんだけど…
久しぶりなものだから心臓に悪い。
太宰さん…笑った時ちょっと可愛いんだよなぁ。
太「A!」
『ひゃあぁあ!?』
いきなりの本人登場にびっくりする。
『あ…太宰さん。すみません…』
ドキドキしている胸に手を当てて落ち着かせようとする。
太宰さんは驚いたようで、目を見開いていた。
太「いや…私こそすまないね。そんなに驚かせるつもりは……」
そこまで言うと、片手で口元を押さえてプイッと横を向いてしまった。
『太宰さん…?』
太「い、行こうか」
『あ、はい!』
家を出て街中を歩く間も太宰さんはずっと私のいる反対側を見ていた。
『あの…太宰さん』
太「すまない。今は私の方を見ないでくれるかな………(ボソッ 我慢するので精一杯だよ…」
『…?はい』
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アミ - 更新おめでとう御座います!太宰さんと夢主ちゃんが幸せになることを願っています!更新頑張ってください! (2020年4月21日 11時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
水月(プロフ) - アミさん» ありがとうございます!頑張ります(^^) (2020年4月8日 16時) (レス) id: b463e0700f (このIDを非表示/違反報告)
アミ - すごく面白かったです!更新頑張って下さい! (2020年4月8日 13時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
水月(プロフ) - あげはさん» わあぁそうなんですか!ありがとうございます。頑張ります! (2019年6月21日 21時) (レス) id: b463e0700f (このIDを非表示/違反報告)
あげは(プロフ) - (っω<`。)ドキドキです。大好きな作品で毎日続きを頭で気にしながら過ごしてます。頑張ってください。 (2019年6月20日 19時) (レス) id: b629904c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水月 | 作成日時:2019年6月10日 20時