第10話:お出掛け ページ12
______太宰side
次の日
『太宰さん。起きてください!』
Aの声がする…?
でも、何でこんなに近くで聞こえるんだろう。
重たい瞼をゆっくりと開く。
太「ん……?…って、ちょ!A!!?」
私は驚いて飛び起きた。
なんでここに…!?
『あ、起きましたね。お出掛け。…忘れちゃいました?』
太「いや…」
忘れるわけはないのだけれど、待って、その前に何で寝室に…。
『まあ、起きたことですしリビングに行ってますね』
そう言って立ち上がって出て行こうとする彼女の腕を掴む。
太「…ねえ。男の寝室に入ってくるのがどういうことか分かってるの?」
『?』
キョトンとした顔を向けられてため息をつく。
掴んでいた腕をパッと放した。
太「何でもないよ。リビングで待っていてくれるかな」
『わかりました!』
パタンッと扉が閉じたのを確認してから私はその場にしゃがみ込んだ。
危なかった。
やっぱり近づきすぎると危ない。
初めて本気で好きになった子だから、乱暴にはしたくない。
耐えろ私。
嗚呼…こんな調子で今日一日大丈夫なのだろうか。
______
私たちはデパートへ行き、服屋や小物店や色々な店を回った。
太宰さんには行きたいところはないのかと聞いてみたけれど、今日はAの行きたいところに行こうと言われた。
『じゃあ次は彼処に行きましょう!』
太「ふふ。いいよ」
今日の太宰さんはよく笑っている。
なんだか本当に久しぶりだなぁ。
なんて考えている時だった。
?「あれ?治??」
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アミ - 更新おめでとう御座います!太宰さんと夢主ちゃんが幸せになることを願っています!更新頑張ってください! (2020年4月21日 11時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
水月(プロフ) - アミさん» ありがとうございます!頑張ります(^^) (2020年4月8日 16時) (レス) id: b463e0700f (このIDを非表示/違反報告)
アミ - すごく面白かったです!更新頑張って下さい! (2020年4月8日 13時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
水月(プロフ) - あげはさん» わあぁそうなんですか!ありがとうございます。頑張ります! (2019年6月21日 21時) (レス) id: b463e0700f (このIDを非表示/違反報告)
あげは(プロフ) - (っω<`。)ドキドキです。大好きな作品で毎日続きを頭で気にしながら過ごしてます。頑張ってください。 (2019年6月20日 19時) (レス) id: b629904c03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水月 | 作成日時:2019年6月10日 20時