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私達はとにかく毎日一緒に過ごした。
本当に山へも登りに行った。
とは言っても本格的な山登りではなく
ある程度の距離までのんびり歩いたり
平野『わっ!!』
「っわ!!…もぉびっくりさせないでよ紫耀!」
平野『アハハハハッ!!』
紫耀に崖から落とされそうになったり、
作ったお弁当を3人仲良く食べたり、
平野『滝の迫力半端ねぇー!!』
永瀬『ぉおーほんまやすごーい、よし帰ろ。』
平野『…なっ、お前秒で帰ろうとすんな。』
「…ふふふ、皆で写真撮ろう!!」
山の景色にあまり興味がない廉と
まるで野生動物のように山を楽しむ紫耀。
対照的な二人が面白くて私も沢山笑った。
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平野『うん美味しいよ』
永瀬『違いが分からん。さっきと一緒やん。』
「え、全然違うじゃん!硬さとか。」
私のわがままで、タピオカ巡りにも行った。
紫耀の感想はひたすら美味しいだし、
廉は殆ど文句しか言わないし、
永瀬『普通に水飲みたい、俺。』
平野『タピオカが嫌いなら帰っていいんだよ?』
永瀬『おい、…二人きりになろうとすんな。』
平野『はぁ!?べ、別に違うから!!廉が__』
と、すぐに喧嘩が始まるので
はぁ…と私は溜息を吐きながらも
「…あ、これが1番美味しいかも。」
と、密かに私好みのタピオカを見つけたり。
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永瀬『37巻…37…あ、お前か、37巻持ってんの。』
「シッ!!…今めっちゃ良い所。」
永瀬『早よ読んで。』
「………」
永瀬『なぁ。』
「………」
永瀬『…んふふ、Aーー』
平野『ぁああもぉ!うるっさいなぁ廉!』
「ほんとうるさい、静かにして!!」
永瀬『………はい。』
紫耀の部屋で漫画を読むだけの時間。
なかなか読み終わらない私に廉は
隣でちょっかいをかけてきたり
邪魔をしてきたり、
「…っちょ!!どこ触ってんのよ!」
永瀬『なハハハハッー、別に触ってへんやん。』
平野『廉。お前なにした?』
永瀬『…ちょ、もぉーー怖いってその顔。』
平野『ん?』
永瀬『……』
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永瀬『え、殺されるやつ?俺。』
ドタッ…バタバタッ!!
永瀬『…ちょ、マジ…腕いく腕いく』
平野『謝れ』
永瀬『…ごめんて』
また格闘技が始まったり。
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作者名:ayu | 作成日時:2020年9月29日 20時