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平野『ウォーターサーバー行こう、』
永瀬『ウォータースライダーや。』
平野『アハハッ!ウォータースライダーね!』
永瀬『んふふ…サーバーてなんやねん。』
「…ハハハッ!!」
プールにも行った。
相変わらず二人で行くと遊び方は乱暴だけど、
永瀬『はい、パーカー。』
「ん、ありがと。」
プールから上がると廉に必ず渡されるパーカーや
その他にも。
「ちょっと、ジュース買いに行ってくる。」
永瀬『………。』
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紫耀と廉を置いて、
ジュースを買いに一人で歩いていると
「お姉さんお姉さんお姉さん!!」
「…はい?」
知らない男性に声をかけられた。
「お姉さん一人?」
「…いや私は、」
「俺と一緒に遊ばない?てか遊ぼうよ!」
「……え、」
突然知らない人に声をかけられ
私が戸惑っていると、
永瀬『お前なにしてんねん。』
「…廉!!」
永瀬『……アホか。』
小走りで現れた廉。
そしてゆっくりと廉は、身体の向きを変え
永瀬『なんすか?』
「…いや、…俺は別に……」
永瀬『…………』
廉に冷たく見下ろされると男性は、
何も言えなくなったのか静かに退散して行った。
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永瀬『なに声かけられとんねん。』
「…ね、びっくりした。」
永瀬『びっくりしたちゃうわ、…ボケ。』
愛想のない言葉とは反対に、
優しく手を握られる。
永瀬『その格好でうろうろせんといて。』
「……」
永瀬『…俺もついて行くわ。だるいけど。』
「………ごめん。」
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__期待して返事待ってる。
あの日から廉は、
私に対してのアプローチが分かりやすい。
永瀬『どれ飲みたいん。』
「自分で買うからいい」
永瀬『ええから、…早よ選んで。』
「…ふふふ、…ありがと。じゃあ、これ!」
永瀬『ん。』
幼馴染として、ではなく
女の子として接してくる。
「美味しい。」
永瀬『俺もちょーだい。』
「うん、……」
ゴクゴクと喉を動かして飲む廉の横顔を
じっと見つめていれば、
廉は耳を赤くして恥ずかしそうにする。
永瀬『…じろじろ見んといて。』
「ふふ、ごめん。」
永瀬『……』
そして私も、
「耳、…真っ赤。」
永瀬『…うっさい。』
徐々にそんな廉が、
愛おしいに変わる。
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作者名:ayu | 作成日時:2020年9月29日 20時