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永瀬『アハハッ、優太めっちゃ噛んどったなぁ笑』
「ふふ、あれがまた可愛いよねぇ！あ、それとさ」
仲直り…ってわけではないのだが
ついその話題を出されると私も
まぁ、こうなりますよね。
しかし、
ふと時計に目をやると
気付けば１時間以上が経っていて
「…あ、ごめん永瀬。私そろそろお風呂に」
永瀬『…あーー、はいはい。』
「………」
永瀬『………』
優太様の話題は尽きないのに、
それが無くなると急に気まずい。
切っても良いのか、どうしようか
携帯を耳に当てながら悩ませていると
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永瀬『…ぁーした…、さ。』
「ん？なに？」
永瀬『明日』
「あー、明日？」
永瀬はこの後も変な間を作りながら言う。
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永瀬『……アイツとどこ行くん』
「…え？」
永瀬『……』
永瀬はそのまま無言になる。
亮太君の話をまさか永瀬からふってくるなんて
少し意外で驚いた。
「…カフェで、…ランチする。」
永瀬『……へぇ。どこの』
「…えっとね、確か原宿の＿＿」
なにが聞きたいのか
本当に興味があるのかは定かじゃない。
だけど、淡々と投げられる永瀬の質問に
私もとりあえず答えた。
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永瀬『そっか』
「…ふふ、なに？笑」
永瀬『んや、…別に聞いただけ』
「…あらそ笑。…じゃあー、私もう切る」
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永瀬『この間はごめん』
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え？っと聞き返す前に
『明日頑張れよ』とだけ永瀬は言い残して
一方的に切られてしまった。
なによ、急に。
まるで言い逃げじゃない。
ムカつく。
ムカつくけど、でも
心のモヤモヤはスッと何処かへ消えていく＿＿
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作者名：ayu
| 作成日時：2021年2月10日 0時
